62話 国祭開幕っしょ!!!
王都
国祭当日
「うわぁぁぁ人ヤバっ!!」
りなが王城前広場で固まった
人。
人。
人。
見渡す限り人だった
「他国の方々も到着しております」
ベルモンドが静かに告げる
「規模バグってない?」
「陛下が“盛大にやる”と仰いましたので」
「やっぱあの王様ノリで国動かしてるよね?」
◇◇◇
「レティシア様!!」
フィリアが走ってくる
今日は気合い入りまくりだった
髪も服もめちゃくちゃ盛られている
「どうですか!?」
「盛れてる盛れてる!」
「えへへ♪」
その後ろでは。
「国祭限定スイーツです!」
「映えドリンクこちらですー!」
既に屋台通りが大盛況だった
◇◇◇
「うわぁ……」
他国貴族達が固まっていた
「なんだこの祭は……」
「王族が接客しているぞ……?」
「メイドが多すぎる……」
「写真を撮っている!?」
完全に情報量で殴っていた
◇◇◇
「いらっしゃいませ〜♪」
オリヴィア王妃が笑顔で手を振る
「国祭を楽しんでくださいね〜♪」
「王妃自ら接客してる!?」
「レティシアちゃん、
追加の衣装届いたわよ〜!」
「まだ増えるんすか!?」
◇◇◇
「東通路混雑してます!」
「列整理急げ!」
騎士達が慌ただしく動く
その中心で。
「人の流れを止めるな」
レオン様が静かに指示を飛ばしていた
「屋台列を左右へ分散」
「中央を空けろ」
「……はい!!」
騎士達が即座に動く
「レオン様ガチ有能だ……」
りなが引いていた
◇◇◇
「レティシア!!」
ルーク様が走ってくる
「大変だ!」
「嫌な予感しかしないんすけど」
「お化け屋敷、
泣く奴続出!!」
「成功してんじゃん」
「あと騎士団長が腰抜かした!」
「何してんすかあの人達!?」
◇◇◇
王城内
「きゃぁぁぁぁ!!」
悲鳴。
絶叫。
爆笑。
お化け屋敷班、
本気だった
「魔法使うなって言ったよね!?」
「リアリティ大事かと!」
「方向性間違ってんのよ!!」
◇◇◇
その頃。
「セレスティア様ぁぁぁ!!」
聖教国の使者達が固まっていた
「なぜメイド服を……!?」
「これは……その……」
セレスティアが目を逸らす
フィリアが嬉しそうに笑った
「とても似合っております!」
「着せたんだなお前」
◇◇◇
「レティシア様!」
エミリアが駆け寄ってくる
「そろそろ時間です」
「え」
「ライブです」
沈黙
「……マジかぁ」
◇◇◇
王城特設ステージ
大量の人。
王都中の視線が集まっていた
「うわっ」
りなが固まる
「人エグ……」
「今さらビビってんのか?」
ルーク様が笑う
ドラムスティックを回していた
「ルーク様は緊張しないんすか」
「祭りだぞ?」
「理由になってないんだよなぁ」
◇◇◇
レオン様がギターを肩へ掛ける
フィリアが緊張した顔で鍵盤へ座る
エミリアが静かにベースを構えた
「レティシア」
レオン様が小さく言う
「始めるぞ」
その瞬間。
歓声が響いた
「「「うおおおおおお!!!」」」
りなが笑う
「……よし」
マイクを握る
「国祭!!」
一歩前へ出た
「最後まで盛り上がってこーぜ!!」
王都が揺れた。




