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『平成ギャルが公爵令嬢に転生したら、貴族社会がマジでだるすぎた件』  作者: qp46


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56/68

55話 その会話、楽しくなくね?

王都


「り」


「それな」


「マ?」


りなが固まる


「会話終わってんなぁ」


◇◇◇


公爵家


いつもの茶会


今日はフィリアとエミリア、

そしてセレスティアの姿もあった


令嬢達が、

leanを見ながら会話している


「アゲですわ」


「それなですわ」


「りですわ」


「いやそれ、

 会話ってより返信じゃね?」


全員止まる


「返信」


フィリアが復唱した


◇◇◇


「だってさ〜」


りなががお菓子を摘む


「なんかみんな、

 短く返すことが目的になってね?」


「おぉ……」


「略語は別にいいんだけど」


りながが笑う


「ちゃんと考えて話した方が楽しくね?」


沈黙


◇◇◇


「……確かに」


フィリアが小さく呟いた


「最近、

 会話が短すぎた気がします」


「“マ?”だけで終わる時ありますしね」


エミリアが真顔で頷く


「終わってんな」


◇◇◇


「例えば!」


りながが身を乗り出す


「好きなもの語るとかさ!」


「好きなもの」


「推しでも、

 服でも、

 お菓子でも!」


「確かに……!」


フィリアの目が輝いた


◇◇◇


「わたくし、

 最近この紅茶が好きなのです!」


「おぉ〜」


「香りがすごく良くて!」


「分かる!」


「あとこのケーキ、

 めちゃくちゃアゲですわ!」


「アゲの使い方ちょっと戻ってきたな」


令嬢達が笑い始める


さっきより、

空気が柔らかかった


◇◇◇


「……なるほど!」


フィリアが勢いよく立ち上がる


「言葉とは、

 人と人の心を繋ぐものなのですね!」


「いやそこまで大層な話では——」


フィリアがキラキラした笑顔で続けた


「さすがレティシア様!」


一拍置く


「――さすレテですわ!」


「略し方そこなんだ!?」

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