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『平成ギャルが公爵令嬢に転生したら、貴族社会がマジでだるすぎた件』  作者: qp46


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55/68

54話 それ略しすぎじゃね?

いつもの茶会


「まじそれな!」


りなが笑う


「それな?」


フィリアが首を傾げた


「レティシア様、度々発せられるその『それな』とはなんなのですか?」


「意味は伝わるのですが」


「あー」


りなががお菓子を摘む


「略語?」


「楽だからつい出ちゃうんだよね〜」


「略語」


フィリアが真剣な顔で復唱した


「アゲ、盛るなどのギャル語とは違うのですか?」


「え? そういえば知らんわ」


りながが止まる


「まあノリっしょ!」


「ノリ」


フィリアの目が輝いた


セレスティアだけ嫌な顔をしていた


「絶対ろくなことになりません……」


◇◇◇


翌日


「それな〜」


「マ?」


「り!」


お茶会に集まった令嬢達が、

早速略語を使い始めていた


「早くない!?」


「フィリア様が広めたそうです」


エミリアがさらっと言った


「行動力どうなってんの?」


「短く話すの、

 なんだか知的でおしゃれです!」


フィリアが胸を張る


「方向性終わってる」


◇◇◇


数日後


「それなですわ」


「りですわ」


「マ?ですわ」


「貴族語みたいになってんだけど!?」


りながが固まる


王都


略語だらけだった


「現在王都では」


エミリアが資料を見る


「“短く返せる女性ほど洗練されている”という風潮が形成され始めています」


「なんでだよ」


「最近では長文を嫌う若者も」


「SNS文化みたいになってきたな!?」


◇◇◇


「レティシア様!」


フィリアが勢いよく駆け寄る


「略語辞典を作りました!」


「仕事早ぇな!?」


「“り”は理解」


「“マ”は本当ですか」


「“それな”は共感です!」


「普通に学問化されてる……」


「現在、

 王立図書館でも管理されています!」


「国が動くな」


◇◇◇


その頃


聖教国エルマーリ


「こちらが我が国の返答です」


教徒が紙を差し出す


隣国の使者が開いた


『り』


「短っ!?」


「“理解した”との意味です」


「分かりづらっ!!」


教王が静かに頷く


「実に合理的ですね」


「トップまで染まってる……」


セレスティアが頭を抱えた


◇◇◇


「こちら最新型です!」


「また職人来た」


「略語翻訳辞典です!」


「いらねぇぇぇ!!」


「魔石で――」


りながが先に言う


「はいはい、

 どうせ光るんでしょ?」


職人が胸を張った


「燃えます」


「燃えたらダメだろ! 本だから!!」


◇◇◇


その夜


「父上、り」


「それな」


「マ?」


エリック王

レオン

ルーク


略語だけで会話していた


「終わったわこの国」


オリヴィア王妃が遠い目をした

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