42話 推され界隈戦国時代突入!?
「最近さ〜」
りなが街を歩きながら首を傾げる
「なんか推しうちわ増えてね?」
「増えておりますね」
エミリアが頷く
王都
以前より明らかに騒がしかった
「キャーー!!」
「こっち向いてぇぇ!!」
「今日もビジュいい〜!!」
「なんだあれ」
◇◇◇
「平民アイドルグループですね」
「アイドル!?」
広場。
数人の男女が歌って踊っていた
「いつのまに!?」
「最近、
王都でかなり人気だそうです」
「適応早ぇなこの世界」
◇◇◇
「しかも彼ら」
エミリアが続ける
「握手会や、
交流会も頻繁に」
「交流会」
「距離感が近いので、
人気が急上昇しております」
「へぇ〜」
りなが眺める
「確かに会える推しって強いんよね」
◇◇◇
「シャイニング☆ミルキー最高ー!!」
「昨日手振ってもらった!!」
「チェキ神だった〜!!」
めちゃくちゃ盛り上がっていた
「チェキ文化まで根付いてる……」
◇◇◇
その頃
王城
「……なるほど」
レオン様が真顔だった
「最近、
我々の人気が落ちていると」
「いや落ちてるまでは」
りなが止める
「ですが」
フィリアが紙を見る
「“最近は平民アイドル推し”
という声が増えております」
沈黙
◇◇◇
「なぜだ」
ルーク様が腕を組む
「我ら王族だぞ?」
「そこなんですよ」
エミリアが静かに言った
「王族は、
滅多に会えません」
「む」
「ですが平民アイドルは、
いつでも会えます」
沈黙
「距離感の差です」
◇◇◇
「……なるほど」
レオン様が立ち上がる
「負けていられんな」
「え」
「ファンサを学ぶ」
「対抗する気!?」
◇◇◇
「まずは笑顔だな」
レオン様が手を振る
「本日は来てくれて感謝する」
「距離遠っ!!」
「ではこうか」
ルーク様が片目を閉じた
「愛してるぜ」
「急にチャラい!!」
◇◇◇
「うちわも必要では!?」
フィリアまで乗り気だった
「王族がうちわ持つな」
「ですが今や推され界隈は戦国時代!」
「言い方!!」
◇◇◇
その時
ピコン
『王子アイドル化計画』
「創ちゃんまで乗ってきた!?」
次回!王子アイドル化本格始動?




