37話 娯楽少なくて暇だからマンガでもよも!
いつものお茶会
「暇〜」
りなが机へ突っ伏した
「急ですね」
エミリアが紅茶を置く
「だってこの世界、
娯楽少なくね?」
「ごらく」
フィリアが首を傾げる
「なんかこう、
一日潰せるレベルのやつ欲しいんよ」
「本ならありますよ?」
「うん」
りなは頷く
「でも漫画ないじゃん」
沈黙
「まんが?」
「絵とセリフで読む物語!」
「絵本ですか?」
「もっとこう……
感情が爆発するやつ!」
「あと推しができる」
「重要ですね」
「創ちゃん!」
――ブワッ!!
机の上へ、
大量の本が現れる
「おぉ……!」
フィリアが目を輝かせた
「これ全部漫画!」
「これは女児向け!」
「これはほのぼの系!」
「これはバトル!」
「で、これが少女漫画!」
「しょうじょまんが」
「恋愛でキャー!!ってなるやつ!」
「読みます!!」
フィリアが即座に飛びついた
「はやっ」
りなもページを開く
その瞬間。
部屋が静かになった
「……………………」
「みんな?」
りなが顔を上げる
フィリア。
真顔でページをめくっている。
エミリア。
泣いていた。
王妃様。
「きゃぁぁぁぁ……♡」
めちゃくちゃハマっていた。
「おい」
ルーク様が固まる
「推しキャラが死んだ!」
「違う!
次の巻で生き返る!!」
「えっ!?」
りなが叫ぶ
「ネタバレすんな!!」
「少女漫画ってやつ、
恐ろしいですね……」
フィリアが震えていた
「昨日からずっと読んでます……」
「沼っしょ?」
「はい……」
◇◇◇
数日後
「レティシア様!」
フィリアが駆け込んできた
「大変です!」
「どしたん?」
「最近、
漫画を描く方々が増えております!」
「おぉ〜いいじゃん!」
「レティシア様の漫画を参考に、
皆さま独自で物語を!」
「文化って感じしてきたじゃん!」
「こちらなど特に人気です!」
フィリアが一冊差し出した
『王子様たちが放ってくれません!』
「え」
表紙を見る
レティシアっぽい少女が、
レオン風とルーク風の王子たちに囲まれていた。
背景には薔薇。
「めっちゃ少女漫画してる!?」




