35話 ギャルの髪色は2色からが本番でしょ?
「……」
りながフィリアの髪を見つめていた
「?」
「フィリアってさ〜」
「はい!」
「銀髪めっちゃ綺麗だよね」
「ありがとうございます!」
「でも」
りながニヤッと笑う
「ギャル的にはまだ“一色”なんよ」
沈黙
「……一色?」
◇◇◇
「創ちゃん!」
――ブワッ!!
机へ並ぶ、
大量の液体。
ピンク
青
紫
赤
金
黒
「おぉ……!」
フィリアが目を輝かせる
「綺麗です!」
「これは?」
「ヘアカラー!」
「髪に色入れるやつ!」
◇◇◇
「ですが、
この世界でも髪色は様々ありますよ?」
エミリアが首を傾げる
「そうそう」
りなが頷く
「だから全部変えるんじゃなくて〜」
ニヤッ
「“混ぜる”の!」
「混ぜる」
◇◇◇
「例えば!」
りながフィリアの銀髪を持ち上げる
「この内側だけピンク!」
「内側だけ!?」
「インナーカラーってやつ!」
「いんなーからー……!」
◇◇◇
数十分後
「おぉぉ……!」
フィリアが鏡の前で固まる
銀髪の内側。
そこだけ、
淡いピンク。
「かわいっ」
「す、すごいです……!」
髪が揺れるたび、
ちらっと見える。
「全部染めるより、
チラ見えが盛れるんよ!」
「盛れてます……!」
◇◇◇
「エミリアもやる?」
「わ、私は……」
「絶対似合うって!」
◇◇◇
「え」
数十分後
エミリア。
茶髪に、
ミルクティーベージュのメッシュ。
「めっちゃオシャレじゃん!」
「わ、私でしょうかこれ……!?」
「急に都会感ある」
「とかいかん」
◇◇◇
「ベルモンドもやる?」
「私もですか?」
「白髪なら絶対似合うって!」
◇◇◇
「……強っ」
白髪に、
黒メッシュ。
「なんか急にヴィジュアル系感ある!」
「ゔぃじゅあるけい?」
「雰囲気イケメンってこと!」
「なるほど」
ベルモンドは納得していた
◇◇◇
「レティシア様!」
フィリアが嬉しそうに髪を揺らす
ピンクがちらちら見える
「これ楽しいです!」
「っしょ?」
りなが笑う
「ギャルの髪色は2色からが本番なんよ!」
◇◇◇
翌日
「……え」
りなが固まる
「戻ってる!?」
フィリアの髪。
元通りの銀髪。
「お風呂で落ちました!」
「一日限定!?」
ピコン
『期間限定仕様』
「ライブかよ!!」




