33話 スマホは個性を出すところ
「……」
りなが真顔でスマホを見つめていた
「どうされました?」
エミリアが首を傾げる
「いやさ」
りながスマホを掲げる
「個性なくね?」
「こせい?」
フィリアが首を傾げた
「みんな同じスマホじゃん」
「たしかに……」
「スマホは盛ってナンボっしょ!」
◇◇◇
「創ちゃん!」
――ブワッ!!
ケース
ラメ
ラインストーン
ストラップ
キラキラパーツ
大量発生
「うわテンション上がる!!」
「宝石みたいです……!」
フィリアが目を輝かせる
◇◇◇
「どうした?」
レオンが部屋へ入ってくる
「レティシアがまた何か始めたと聞いた」
「聞きつけるの早くね?」
「面白そうだな!」
ルークまで来た
「おぉ……なんだこれ」
さらに。
「レティシア」
エドワードまで現れる
「今度は何を創造した?」
「集まるの早っ」
◇◇◇
「なるほど……」
レオンがケースを眺める
「つまり個性を出せばいいのだな?」
「そうそう」
「スマホにも性格出るし」
「性格」
ルークも興味深そうにパーツを手に取った
◇◇◇
「できました!」
フィリアが嬉しそうにスマホを見せる
ピンク
ハート
キラキラ
リボン
「うわかわい〜!」
「宝石箱みたいです!」
◇◇◇
「私はこれだ」
レオンが差し出す
黒ベース
銀ラインのみ
無駄がない
「うわイケメン仕様」
「当然だ」
「腹立つ〜」
◇◇◇
「俺のはこれだ!
強そうだろ!」
黒
赤
金属風
ドラゴンチャーム
「スマホに強さいる!?」
◇◇◇
「お父様は〜?」
「ふふ」
エドワードが静かにスマホを差し出した
りなが固まる
「え」
ケース一面。
レティシアの写真。
「え」
さらに。
『世界一かわいい娘(^_^)』
「手書き絵文字やめろ!!」
エドワードは真顔だった
「愛を込めた」
「圧がすごい」
◇◇◇
「ベルモンドは?」
「こちらです」
ベルモンドが差し出す
黒ベース。
だが。
中央に、
レティシアの写真。
さらに。
『最推し』
「隠す気ゼロじゃん!?」
「今更では?」
「開き直んな!」
◇◇◇
「レティシア様のも見たいです!」
「ん?」
フィリアがりなのスマホを見る
透明ケース。
その中には。
フィリアとの写真
祭りの日の写真
エミリアとの変顔
王子たちとの集合写真
ぐちゃっと色んな思い出が挟まっていた
「……あ」
フィリアが少し目を丸くする
「いっぱい入ってますね」
「ん〜」
りなが少し笑う
「思い出って感じして好きなんだよね」
「えもいです……!」
「てかそれどうやって出したんですか?」
「ん?」
りながドヤ顔で近づく
「これ」
そこには。
『SOUZOU』
と刻まれた謎の箱。
ウィィーン……
中から写真が出てくる。
「え」
「いつのまに!?」




