28話 祭りの次の日、マジだるくね?
「……ねむ」
翌朝
りなは机へ突っ伏していた。
「レティシア様、完全に燃え尽きてますね」
エミリアがお茶を置く。
「だって昨日ずっと祭りしてたし〜……」
昨日の夏祭りは、
夜遅くまで大盛り上がりだった。
屋台
花火
神輿
そして王族総出の祭り運営。
結果
国中が妙にテンション高い。
「城下でもかなり話題になっております」
「でしょ〜」
「“来年もやるのか”と皆様盛り上がっていました」
「え、もう恒例化しそう?」
りなは少し引いた。
◇◇◇
バンッ!!
「レティシア様!!」
勢いよく扉が開く。
「うおっ」
フィリアだった。
だが
「……なんかクマすごくね?」
「寝不足です」
フィリアはふらふら椅子へ座る。
「レオンお兄様たちが朝まで“祭りの反省会”を……」
「絶対反省してないやつじゃん」
「はい……」
「お父様も混ざっていました」
「王様も!?」
◇◇◇
一方その頃
「来年は屋台数を増やすべきでは?」
「神輿ルートの拡張も必要だな」
「射的はもう少し難易度を――」
会議室では。
エリック王。
レオン王子。
ルーク王子。
そしてエドワードが真剣な顔で話し合っていた。
「待って」
りなが遠い目をする。
「ガチ運営会議始まってるんだけど」
「皆様かなり楽しかったようですね」
エミリアが苦笑した。
◇◇◇
「そういえば」
フィリアがぽつりと呟く。
「昨日、“むっず”という言葉を平民の方々が使っていました」
「え」
「“法被やばい”も聞きました」
「文化感染はっや」
りなが吹き出す。
「いやでもちょっとうれし〜」
「言葉とは広がるものなのですね……」
「そのうちみんな“マジアゲ”とか言い出すよ」
「それは少し嫌です」
「嫌なんだ」
◇◇◇
その時
ピコン。
“lean”が鳴る。
「ん?」
りなが画面を見る。
『疲れた』
「まだ言ってる」
さらに。
『しばらく休む』
「有給!?」
フィリアたちが固まった。
「創造神に休暇制度あるんですか!?」
「いや知らんけど……」
数秒後。
追加メッセージ。
『祭りは楽しかった』
りなが少し笑った。
「……ならよかった」
次の瞬間
『でも次はほどほど』
「釘刺されたーー!!」




