情報屋の力量
「それで、情報屋ってどんな情報を売ってるんだ?」
「基本何でも売ってるぜ。名前、好み、住所、電話番号、CONECTのID」
「は?お前プライバシーとかねぇのかよ」
「プライバシー?なにそれ美味しい?」
この時、僕は確信した。
(あ、こいつやべぇわ)
「やばすぎだろ。お前」
「まぁまぁ、俺のことは置いといて、情報が欲しいんだろ?」
「せやけど」
「どんな情報が欲しい?」
「その前に!お前金をとるのか?」
「当たり前だろ!そうでなきゃやってらんねぇよ」
「いくらだ?」
「本人が払いたいだけ払えばいいよ」
「は?つまり本人が1円でほしいって言えば1円でいいのか?」
「せやな」
「それもやばないか?」
「そうか?」
「そうだよ!」
「まぁ落ち着けよ。お財布に優しいことはいいことだろ?」
「そうやな。とりあえず僕は今、速水君の好みを知りたい」
「食べ物?スポーツ?女性?」
「とりま全部」
「OK。食べ物は味が濃いものが好きで、スポーツは昨日言ってたけどサッカー。女性はショートよりロングらしい」
「お前...その情報どこで手に入れてるんだよ...」
「企業秘密」
「だよな」
「それでいくらくらい払ってくれる?」
「んー。有用性が分からんから後でいい?」
「いいよ。でもちゃんと払えよ」
「分かってる」
こうして僕は情報屋から情報をもらい、早速、立花さんに教えると
「ありがとう。何かに生かす時が来るかもしれないから頭の片隅で覚えておくわ」
大変満足そうな顔をしてお礼を言ってくれた。だが内心僕は
(これが違法に近いことで手に入れたと知られたらどうしよう)
と内心バクバクしながらお礼の言葉を受け入れたのだった




