≪あかりのスカートの中の≫正体
2027年7月22日PM02時23分
「はっ!?!?なのでキモいあんたがここにいんのよ!?!?」
その言葉で振り返った俺は、体・口の動きが少し止まる。
「何か言ったら?」
その言葉でやっと我を取り戻した俺は、こちらの疑問も容姿端麗の妹にぶつけることにした。
「逆に何でお前がいんだよ?今日は朝からどこか出掛けるんじゃなかったのか?」
「どうでもいいでしょ。てか、今は私が聞いてるのわかる?わかるならさっさと答えて、どうしてあんたがここにいるのよ!?!?」
「わかった、わかったからとりあえず街の方に向かいながら話そう。」
自分の質問に答えて貰えなかった妹の声はどんどん大きくなり、ここにいる高校生プレーヤーの全員が聞こえる程の大きさになっていた。NPCが話した直後にこれでは、周りの悪い雰囲気に火に油を注ぐようなものだ。それを悟った俺はこの場を離れて一番最初の《始まりの街》へ向かいながら話をすることにした。
そして、俺はここに来た理由を全て妹に話した。しかし、こんなに妹と話したのはどれくらいになるだろう。少なくとも、例の事件があってからはこんなにも妹と話す機会はなかった。
「つまり、あんたわーー‥‥その、エロ‥‥。言わせるなバカっ!まぁ、とりあえず、とあるゲームのおかげで参加プライヤーに選ばれたわけで実力で選ばれたわけではないのね」
「はっ!?!?俺だって、参加プライヤーのランキングには選ばれなかったけど、ランキングはそこそこ‥‥」
ここで、妹が口を挟んでくる。
「でも、選ばれないったことは実力がない証拠じゃない。自分実力認めたら?」
この妹、とことこんうぜー。者には言い方ってものがあるだろ。だから、こいつとは話をしたくなかったんだよ‥‥
「あれっ、黙っちゃった~?悔しくて言葉も出ないのかな~?」
少し微笑みながら言う妹に俺は少しキレそうになり、声を挙げる。
「だから、物には言い方ってものがだな‥‥!!」
「おいっ、しっかりしろよ‥‥エレン、エレン!」
俺の言葉を遮るように、何人かのプライヤーの声が聞こえてくる。
「おい、エレンが‥‥。エレンが‥‥」三人いるプライヤーのうち、一人の男性プライヤーがエレンというプライヤーを抱えている。
「っく‥‥何だよ、全然体が上手く動かねーよ‥‥」
「オーロラ・オンラインでは俺ら上位ランカーなのに……。画面の中と外じゃ全然ちげーよ。」
エレンを抱えてない二人のプライヤーは、突然出てきた二体のイノシシのようなモンスターと戦っている。
「うっ、やべーHPがもう半分もねーよ。」
「俺もだよ、とりあえずエレンが目を覚ますまでは俺達で耐えなきゃよ‥‥」
「くっ、悪いもう無理そうだ‥‥」
「あぁっ俺もだ。レイ、俺らはおいてエレンを連れて早く逃げろ!」
二人のHPはイノシシみたいなモンスターにやられ、なくなる寸前まで来ていた。そして、二人はモンスターに突き飛ばされ、次の攻撃でHPがなくなろうとしていた。
「この距離じゃ間に合わねー‥‥」
助けに行こうとした俺だが、次の攻撃を止められる距離ではなかった。
「くそっ‥‥」
その時、妹のあかりが隣にいないことに気づく、
「あれ、ひかりは‥‥。」
目をやった先には信じられないスピードで、モンスターに向かって行く妹が。かっこいいのだが‥‥。
「スカートの中にパンツを履いてないだとっ‥‥!?!?」
「ドンッ、ドンッ」
音と共にモンスター一体がデリートされていく。
「えっ‥‥」
俺はその姿に言葉を失った≪少しえっちぃ意味で≫。あかりはスナイパーのような銃でモンスターをデリートして、次は細みの剣でもう一体のモンスターをデリートした。しかも、その二つの武器は普通のプレイヤーでは手に入れることさえ困難な超レアアイテム。俺はいくつかの疑問を持ったが全て一回置いといて俺は妹のもとへ駆け寄る。
「大丈夫ですか?良かったら薬草使って下さい。」こんなことを言っているが、≪のーぱん≫だ。妹はモンスターをデリートした後、この戦いでケガをおった二人に薬草やらを手渡している。
「あっ、ありがと‥‥う。」
二人のプライヤーは小さな声で礼を言う。二人は自分に薬草を使う前に《エレン》に薬草を使った。
「おいっ、エレン!薬草だ。おいエレンっ!」
返事がない。それでも、エレンを復活させようと何度も何度も薬草を使い続ける。
「おそらく、もう無理ですよ……」
この状況で言葉を発したのはあかりだった。
「あのNPCが消えた後、メニューの説明を見たんです。そこには、HPの回復は薬草類、食事などで回復出来ると書いてありましたが、そこの付け足しでHPがなくなったプライヤーは復活は出来ないとも書いてありました‥‥」
「おいっ、そんな‥‥嘘だろ。何でだよおい何で」
一人のプライヤーが高ぶって妹の服を掴む。
「じゃあ、エレンはどうなんだよ。このままずっとこうなのかよ。」
「いいえ、何分かしたら自動にログアウトされると思います。ただ、それがログアウトなのかデリートなのかはわかりませんが‥‥」
つまり、HPがなくなったプライヤーは現実世界へログアウトされるかもしくは、このままゲーム世界へとデリートされるということらしい。
「ふざけんなよ‥‥。ふざけんなっ!!」
服を掴んだ男があかりに殴り掛かった。
助けたくねーけどよ、一応妹だしなこいつ‥‥
そう心に決めて、あかりと拳の間に手を入れる。
「辞めろよ。こいつはお前らを助けたんだよ。殴られる意味ないだろ?勝手に高ぶってんじゃねーよ。」
それで、我に戻ったのか殴るのを辞めた。
「悪い。少し、戸惑ってた。ありがとよ‥‥おい、レイ・ルノー行くぞ。」
「でも、エレンはっ‥‥」
「こいつらが言った通りなら、諦めるしかない。これは、ゲームであってもゲームではないんだ。自分達が生き残る為だ。」
「くっ‥‥」
エレンを除いた三人のプレーヤーは、《始まりの街》に向かい歩き始めた。
「ふぅっ‥‥大丈夫かあかり?」
別に心配をしている訳ではない。まぁ、ただの社交辞令というやつで一応聞いてやったスカートの中も見てしまったし。
「勝手に高ぶってんじゃねーよ。だってー!」
あかりは笑いながらそう言った。
「お前っ、助けてやったのに何だよその態度!?!?」
本当にむかつく妹だ。
「別に助けてとか言ってないし!」
また笑いながら言ってくる。
「お前、そこは一応だなーっ‥‥」
俺の言葉を最後まで聞かずに言葉を挟む。
「でも‥っさ‥、嬉かったよ少し‥だけだけどね。‥‥‥ぁりがと‥‥。」
頬を少し赤くしながら、言ったその言葉は風に流されてどこかえ飛んでいくからい微かな声だった。
「えっ、何?わりー、聞こえなかった、もう一回言って?」
俺は、あかりの言葉が聞き取れなかったので、もう一回聞こうとした。その習慣‥‥バコッ!
「痛っ‥‥!」
「うっさい、何でもない。バカじゃないの?」
あかりは、そう言うと顔を赤くしてそっぽを向いた。
「てか、とりあえず始まりの街行かないと始まらないから行くよ兄貴。」
「えっ、今何て言った?」
俺は、あかりが俺のことを呼んだそのフレーズに違和感を得て聞き返したが、あかりは顔を赤くして、話を元の話しへと、戻した。
「いいから‥‥、始まりの町に行って色々調達したり情報を得たりしないと何も始まらないでしょ?まぁ、すぐに向かうわけでは‥‥」
あかりの言葉を全て聞かずに俺はあかりに言った。
「なら、一番早いルートで行こーぜ!俺、腹減ったしさ!」
すると、あかりは呆れたような顔をして俺に言ってきた。
「あのさ、全てのゲームにおいてそうだけどさ、始まりのLVは皆1でしょ?このまま街に向かう途中に少し強いレアモンスターでも表れたらすぐゲームオーバーさよならになるの?それくらい考えたら?だからまず、少しレベルが上がるまではここで雑魚モン倒さないとなのわかる?ほんとっ‥‥どこまであんたは馬鹿なんだか。」
言い方がとてもうざい。だけど、言っていることは正しい。それに、前までに比べたら表情が柔らかくなって話しているような‥‥
「まぁ、つまりお前が言いたいのは、《始まりの街》に向かう前にここらへんの弱いモンスターを倒てLVを上げようと?」
「そう言うこと!考えればバカでもわかるじゃない!」
言い方はうざいが、今回はスルーしておこう。
こうして、俺らは弱いモンスターを倒すため、すこしの間そこら辺を歩くことにした。
そして、歩きながら俺はあの禁断の質問を聞いてしまった。!
「お前さっ‥‥。その。スカートの中、何だけどさ。」あかりは顔を真っ赤にして言った。
「はっ、はっ、ちょっと何見てんのよ!?!?」
「いや、違うあれは事故で!」
「うっさい!見たもんは見たのよ、変態っ!」
バッカーーーン!
あかりの装備しているスナイパーで殴られ、俺はしばらく眠った。
気が着くとなぜそこで俺は寝ていたのかわからないが、とりあえずあかりに話し掛けた。、
「そういえばさ、聞きたいんだが、何でお前あんなレアアイテム持ってんだ?それに強いし。」
俺は歩きながら率直に思っていた疑問をあかりな投げかけた。
そして、次に変えって来た言葉は思いもよらない言葉だった。
「あぁ、あのさ二つのオンラインゲームの上位ランカーの《ライト》ってわかる?それ、私なの!」
午後二時過ぎ、にっこりと太陽のように笑う妹の前でその光景とは一切別の色に色冷めた俺がいた。




