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光の幻影  作者: 鐘雪 華
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荒野の施設

「けっこう大きな飛行機ね」と悠人に囁く。

「あぁ。喋らないほうがよさそうだぞ」と佐々木さんを目で示す。

 佐々木さんがこちらを見て、ついてくるように手招きする。


 中を見ると、ジェット機は50席ありそうだ。

 座席は半分程度埋まっているようだ。

 座席には、軍人?と思われる人やスーツの人が乗っている。

 ちょっと乗客がチグハグな気がする。


 指示された私達は入口に近い少しゆったりした座席に座る。

 すぐに扉が閉まり、出発した。


 どこに向かうんだろう?と思い、外を見る。

 悠人と話したかったけど、誰も喋らないのでちょっと話しにくい。


 仕方がないので、悠人は太陽の角度とか植物から場所を特定すると言っていたから、風景を確かめる。

 東に向かって飛んでいるような気がするけど、自信はない。

 森っぽいところを飛んでいたと思ったが、砂漠ほどじゃないけど、木がほとんどなくなってきた。

 ということは、ネバダ州?


 ん? 旋回してる? 旋回されると方向がわかんなくなるじゃん…

 風景から考えると、高度が下がっているということは着陸する?

 風景から見えるのは荒野? に倉庫みたいな建物が何棟か建っているだけの寂れた場所なんだけど…

 本当にここが目的地?


 飛行機が着陸すると、佐々木さんが座席を立ち、手招きする。

 後ろの方の軍人やスーツの人も降りる準備をしている… ということは、ここは軍に関係する施設ということ?


 飛行機を出ると、容赦のない日差しが襲ってくる。

 側仕えは佐々木さんに日傘で影を作っている。

 私にも日傘がほしい… この日差しは危険だわ…


 悠人と情報交換をしたいけど、どうしようと思って悠人を見る。

「これでもつけておけ」と悠人がメガネを渡してきた。

「ありがとう… これ何?」


「ブルーライトカットメガネだ」

「なんで持っているの? 効果ないのでしょ?」


「人のディスプレイを見る時に、明るさを抑えるのに使っている」

 せっかくなのでメガネをかけたが、眩しいのには変わりがない…


 飛行機から見ると倉庫だけかと思ったけど、2階建ての建物も混じっているようだ。

 滑走路から一番近い建物に入ったので、情報交換もできない…


「検査官の指示に従って」と私達に言い、軍人?のような制服の人に「この2人です」と言う。

 女性の軍人が私を見て「こちらに」と言う。

 一緒について来ようとした悠人は男性の軍人に制止され、別の部屋に連れて行かれるようだ。


 部屋では身体検査があり、Tシャツとトレーニングパンツ?に着替えさせられる。

 私のバイタルを計測する腕輪?は外された。

 そして、身長、体重だけでなく、指紋や虹彩?まで確認される。

 でも、入国審査のようなパスポートや渡航理由なんてものは聞かれない…

「これで、終わりです。このリストバンドは24時間外さないでください」


「24時間? 寝るときも?」

「そうです」


「このリストバンドがなければ、どの扉も開きません。また、侵入できないエリアに入った場合は警報音がしますので、引き返してください。その場に留まれば、拘束されます。そして、この名札も付けておいてください。名札は自室では外しても問題ないです。よろしいですか?」

「わかりました」


「荷物はこちらで検査後、問題無いものに関しては自室に運びます」

 あっ、接続用デバイスが入っていたはずだけど、取り上げられるのかな…


 私と検査官出ると、Tシャツにトレーニングパンツの悠人が待っていた。

 腕にはリストバンドがあるし、名札も付けている。


 私を検査した検査官が「ついてきてください」と言い、歩き始めた。

 廊下の突き当りの部屋の前で止まり、ノックした。

 部屋から「come in」と声がして、扉を開けて「 失礼します」と敬礼し、私達を通してくれる。

 うーん。やっぱり軍関係よね?


 私達が部屋に入ると、佐々木さんがソファーに座っていた。

「座って」


 私達がソファーに座ると、側仕えが紅茶とカヌレを出してくれた。

「どうぞ。ここじゃまともなスイーツがないけど、我慢してね」

 一口、紅茶を飲む。イングリッシュブレックファースト?

 勧められたのに、手を付けないのは失礼だから、カヌレも食べる。

 温かい? ラム酒が効いていて美味しいわ。


 佐々木さんは悠人の方に向かって、「何か質問があるのかしら?」という。

 悠人は少し怒っている?

「ここはどこですか?」

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