表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光の幻影  作者: 鐘雪 華
PR
120/139

リッキーの情報

 ちょっと整理したいわね…

 リッキーは私が口にしていないことも理解しているようだし、リッキーの考えていることも私に伝わってくる。

 客観的に見ると、NeuraLumeと私は一体化しているように見えるわね。


 葵さん? 晶?はNeuraLumeを使って、GregとChristineの殺人したのではないかと疑われてると言っていたけど、今の状況じゃ疑いを晴らすことは無理ね。

 ん? でも、どうして私がGregとChristineを殺す必要があるの? 動機がないじゃん。


「ふっ。お前は知らなかったのか」

「何を?」


「お前の親父が殺された理由だよ」

「殺された? 事故じゃなかったの?」


「あぁ。事故じゃない」

「もしかして、殺したのがGregとChristine?」


「直接は手を下していないが、関係者であることには違いない」

「何を知っているの? 教えて」


「俺もすべてを知っているわけじゃないし、正確かどうかもわからないぞ」

「すべて教えて」


「すべてねぇ。長いぞ」

「いいわ」


「NeuraLumeに俺の脳情報が入れられたことは知っているな。P351827プロジェクトの最終目標を知っているか?」

「知らないわ。何?」


「永遠の命さ」

「永遠の命ね…」


「永遠の命を得るために、脳細胞の再生など様々なプロジェクトがある。それらが競っている」

「様々なプロジェクトってかなりお金がかかるでしょ?」


「スポンサーはかなりいるらしいから資金はかなりある。だが、無限に資金があるわけじゃない。だから、脳細胞の再生に希望があるということで、その他のプロジェクトは存続の危機だったんだ。存続するためには起死回生の一手が必要だったんだ」

「…」


「P351827プロジェクトは脳をコンピュータで再現することで永遠の命を目指していた。脳細胞の動作をプログラムで動作させることには成功していたが、2つの問題があった。一つは実際の脳より遅いこと。もう一つは脳情報の解像度が低い」

「NeuraLumeで脳のシミュレートできることをどこかで知ったのね」


「そうだ。しかも、NeuraLumeは光量子チップを増やすことで処理向上の可能性が高かった。現実の人間を超えることも可能性に注目が集まった。残りは脳情報ということで、俺が選ばれたというわけだ」

「なるほど… でも、お父さんが殺されたことに繋がらないじゃない?」


「あわてるなよ。これからだよ」

「続けて」


「俺の脳情報を沖芝工業に流して実験させたが、うまく動作しなかった」

 これは、知っているわ…


「奴らは俺の精神に問題があったから失敗したのではないか?と考え、奴らは薬物をやったことのない生きの良い対象者を探した」

「生きの良い? って生きている人ってこと!?」


「あぁ。新鮮でないと脳情報が正確には取得できないらしい。俺の脳情報は極超低温のまま取得したようだぞ。だから、殺人事件の死体では新鮮じゃないからダメらしい」

「探したと言ったけど、どうやって探したの?」


「クレードルという組織の中から探した」

「クレードル?」


「表面は養護施設だ」

「表面? 裏があるってこと?」


「裏はかなりグロいぜ」

「教えて」


「研究機関での失敗作の管理と研究機関への検体の提供だ」

「そんな人権を無視した施設があるんだ… ひどいわね」


「失敗作はお前もよく知っている奴だ」

「私が? 誰?」


「葵と晶だよ」

「葵さんはその研究所に保護されたと言ってたけど… 葵さんは悪い印象を持っていなかったと思うわ」


「葵と晶はクレードルの裏を知らないのだろう」

「そっか…」


「だが、お前の親父は調査して知っていた」

「そうなの!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ