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光る君と葵の上は、同じ夢を見る

時は平安時代。

言わずと知れた『源氏物語』の主人公、光は元服を控えた十二歳のある日、夢でひとりの男の人生を描いた物語を見る。
たくさんの女性と恋に落ちるも、満たされない男はやがて老い、ひとりぼっちになってしまう。
これは一体誰なんだろうと男の顔を見た光はぎょっとした。
なんと男は光自身だったのだ!

汗びっしょりになって目を覚ますと、その日は奇しくも正妻となる葵の上との婚姻の前日だった。
光は夢の男を反面教師に、葵一人を大切にしようと決める。全ては平穏な人生を送るためにーーー。

夢の中では、ついぞ光と打ち解けることのなかった葵と、何とか仲良くなろうと奮闘する日々の始まりである。

一方、葵も夢で光の人生を見ていてーーー?

夢で得た知識を総動員して葵以外の人とのフラグを叩き折る光と、夢と違いすぎる夫の姿に戸惑う葵。

光は無事に、夢で見た未来、『源氏物語』を変えることができるのか?

お互いが同じ夢を見ているとは知らない二人の、すれ違い、両片想いな結婚生活のお話。

たまーにシリアスですが、ほとんどコメディです。
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