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異世界で自由に生きる!  作者: マチダ中尉
『辺境の街リザ』
11/13

10

桜花は今辺境の街リザの近くにある森に来ている。


「うーん、ゴブリンかぁ…定番だよなぁ」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



朝、冒険者登録ギルドにて依頼を物色していると…


「おぅ、昨日は絡んじまって悪かったなぁ…」


昨日桜花に蹴り飛ばされたおっさんが声をかけてきた。


「ん?あぁ、昨日の…」


「いや〜昨日は酔っててついな…」


見たところ大怪我はしていないようだ。相手も悪かったとは言えやり過ぎた感があったので安心する桜花。


「あー、いや俺もやりすぎたよ」


「そう言ってくれると助かる…っとそれとほれ」


懐から何やら袋を取り出し放り投げられる。

キャッチするとお金が入っていた。


「ん?なんだこれ?」


「昨日修理代の余りを俺に渡すように言ったろ?俺も悪かったからな、修理代は折半とおまえから渡されたのは返すよ」


「別に良かったんだが、おっさんにもメンツが、あるんだろうしありがたく受け取っとくよ」


「あぁ、そう言ってもらえると助かる、後俺の名前はリークー。Bランク冒険者だ」


「へー、おっちゃんBランクだったのかぁ、あっ、俺は桜花、Fランクだ」


「あぁ、これでもここらでは顔が利くからな困ったときは力になるよ」


そう言うと手を差し出してきたので握り返す。


「あぁ、それとあそこに俺のパーティーメンバーがいるから紹介したてもいいか?」


「あぁ、俺も高ランク冒険者と知り合いになるのは悪くないからな」


酒場の一角を指さしながらリークーは桜花に問いかける。

それに対し桜花は了承の意を答え、リークーのパーティーメンバーの方へ進み出す。


「おぅ、コイツが昨日話した新米のオーカだ」


「どうも昨日話された新米の桜花です、そしてこれが新米にのされたおっちゃんのリークーです」


「おいっ!」

「「ハハハハッ!!」」


桜花がおどけて返すとリークーのパーティーから笑いが返ってきた。


「面白いやつだな、俺はサムだ」


「私はシニカよ」


弓を背負っている優男はサム、魔法使い風の女はシニカというらしい。

その後しばらく雑談を興じていると


「そう言えばオーカは初依頼探してたのか?」


唐突にリークーが桜花に問いかける


「あぁ、なんか良さげの討伐依頼がないかと」


「それならEランク依頼のゴブリン討伐なんていいんじゃねぇか?」


「それがいいかもね、リークー蹴り飛ばしたとなると戦闘能力は折り紙付きだものね」


「なら、それでも受けますか…」


「あぁ、行ってくるといい場所も近いし日帰りで言ってこれるだろう」


その後桜花はゴブリン討伐依頼を受注して聞いた森へと向かう。





桜花が去ったあと



「ほんとに良かったのかリークー?」


「あぁ、ギルドマスターには無理言っちまったがあいつの実力が知りたかったんでな…」


「Bランクの依頼をEランクにしてあいつに受けさせてまでしてか?」


「あぁ、昨日の蹴りは本気じゃなかった…あんだけ吹き飛んだのに大怪我もしてねぇ、アイツ手加減してやがったよ」


「まぁ、とにかくあいつの後を追いましょうよ…」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


森に来る前から何やら後をつけている3人組が居るのを桜花は気付いていた…


「うーん?つけられてるのか?まぁ、襲ってくるようなら返り討ちにすればいいか…」



そして暫く探索していると『ソナー』にゴブリンらしき反応が大量に浮かび上がる…


「こんなにいるのか…ほんとにEランク依頼か?まあいいや、さくっと終わらそう」


そうつぶやくと身体強化を発動し瞬時に反応がある方へ駆け出す。

数分後…



「ギギィ!」

「ギー!」


「おー、300匹はいるか?まあいいか、こんにちは、そしてさようなら、『氷刃』」

(つけてきてる奴らと戦うことになるかもしんねーし、あんまり手の内は見せないようにしとくか…)


氷属性魔法『氷刃』氷の刀を生み出す魔法、等級は中級に区分される。(こちらの世界の人間が使うのはアイスソードだが名前が違うだけでほかに大きな違いはない)

桜花は両手に氷の刀を生み出しゴブリンの集団に突撃する…


先頭の一匹を一刀の元に伏し、それに端を発したゴブリンたちが桜花に群がる。

が当たらない、ゴブリンの振り回す棍を、槍を、剣をそして時々飛んでくる矢を桜花はことごとく躱しつつ接近してきたゴブリンを全て切り伏せていく。


「あー、やっぱめんどくせぇな、一気に減らすか『鎌鼬・乱』」


風属性魔法『鎌鼬』の上位改良版で数十から数百の風の刃を飛ばして敵を切り裂く、上級魔法。

『鎌鼬・乱』の刃により残り250ほどいたゴブリンが一気に数を減らし残りが50程になるとほかのゴブリンと違い体が大きく鎧を纏ったゴブリンが前に出てきた。


「ギギー!」


「ん?お前がボスか?まぁ知らんけどとりあえずサヨナラ」


桜花の前に出てきたのはゴブリンキング…モンスターランクFのゴブリンの親玉でランクCのモンスターでほかのゴブリンより格段に強いのだが…

桜花は脚に集中して身体強化を施し10mほどあった距離を一瞬にして首をはねる。


「んー?所詮はゴブリンてとこか…」


その後は残ったゴブリンを掃討するだけの簡単なお仕事であった…

こうして桜花の初依頼は……



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

桜花が身体強化を発動しゴブリンの群れに向かう、のを見ていたリークー達は



「なっ!?速い!?」


「うっ、嘘だろ?」


「追いましょう!」


消えたように移動するように移動した桜花を見て驚愕する。

シニカが二人より早く冷静に戻り追いかける。


「あっ、あぁ」


「ちょっと待っ…」


リークーとサムは焦りながらもシニカに続いて桜花を追いかける。

ゴブリンの群れの元にリークー立ちがついた時既に桜花はほとんどのゴブリンを倒しゴブリンキングと対峙していた。


「っ!、これは200は倒れてるぞ!?」


「嘘でしょ!?まだあいつがついてからそんなにたってないはずよ!」


「なっ!?消えた!?」


「ゴブリンキングの首が落ちてやがる…全く見えなかったぞ!?」


「化け物…」


一瞬で着いた決着に開いた口が塞がらない3人…その後は桜花が残りのゴブリンを掃討するのを呆然と見ていることしかできなかった。

そんな三人に声がかかる。


「そろそろ出てきたらどうだ?そこの3人」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ふぅ…そろそろ出てきたらどうだ?そこの3人」


すると驚愕に染まった顔で出てくるリークー達。


「え?おっちゃん達?」


桜花の顔も驚愕に染まる。


「バレてたのか…」


どうやらリークー以外の二人は会話に参加しないようである。


「まぁね、おっちゃん達だとは思わなかったけど…なんのよう?」


「すまんな、お前の実力が知りたくてな…」


「もしかしてゴブリンの数が異様におおかったのも?」


「あぁ、俺のせいだ」


「へー、それで俺の実力はわかった?」


「あぁ、想像以上だったよ」



ふと、桜花はゴブリンの討伐証明部位の耳を切り取らなければいけなこったことを思い出しリークーたちに提案する。


「おっちゃん!」


少しふざけて大きな声で呼びかけると。リークー達はビクッとしながらも声を返す。


「なっ、なんだ!?」


「俺の実力試したのは許すから、討伐証明部位の耳集めんの手伝って!」


「「「…………」」」


すると黙り込んだ3人……


「「「アッハッハッハ!!」」」


が突然笑い出した。


「え?」


驚く桜花にリークーは。


「何言われるかと思ったらそんなことか、そのくらいおやす…くわないな300はいるな…」


「そうね…」


「大変そうだ…」


そういいつつも早速耳を剥ぎ取り出す3人。

それを横目に桜花も剥ぎ取りを開始する。





討伐証明部位の剥ぎ取りが終わったのはそれから1時間後のことだった。





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