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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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第415話めっちゃ負けた

 僕は自分の部屋で真剣に画面を見つめていた。


 鬼役の僕は、巧みにペイントされた、隠れたメンバーを探し出すゲームをプレイ中だった。


「……おかしいな。全然見つかんないんですけどー」


 スタート早々に弱音を漏らすと、とたんあちこちから口笛が乱れ飛ぶ。


 おのれ、舐めおって……。


 血眼で探しつつ、ボイスチャットで僕らは適当に通話をしていた。




レイナ

「そう言えばワタヌキ、ひょっとして、ミア達に精霊あげちゃいましたか?」


ワタヌキ

「コール氏とブロック氏だけ。なんか苦戦してたから。やっぱ1階のガチャって引きにくかったのかなぁ?」


レイナ

「あーミアは1階の探索なんて絶対しないですねー。ワタシにも聞きに来ませんでした」


モモヤマ

「ミア氏はレイナ氏をめっちゃライバル視してたでござるからなぁ。たぶん教えを乞うのが抵抗あったんでござるよ」


レイナ

「そんなものですかね? ワタシはいつでもウェルカムなんですけどねー。ちなみに、みんなはワタシが彼らに教えることに抵抗あったりはしませんか?」


ワタヌキ

「別にいいよー。ないと困るでしょ」


レイナ

「アハハ……。なんというか、マスターワタヌキは相変わらず、太っ腹ですね!」


ワタヌキ

「まぁ、彼らは基準は満たしてくれたから。一緒にゲームも遊んだし」


レイナ

「コールと、ブロックがですか? ……意外ですね」


ワタヌキ

「コール氏はロボット好きで、ブロック氏は格ゲー専門らしいよ? ……ちなみにどっちもあの有名モンスター育成系ゲームは持ってた」


レイナ

「……ホントですか? それは聞き捨てなりませんね」


ワタヌキ

「ミアさんはなぜかいなかったんだけどね。でもそろそろ彼ら経由で話くらいはしたかもなぁ」


レイナ

「それなら、そろそろ何か聞いて来るかもしれませんね! 楽しみです!」


ワタヌキ

「へぇ、何か教えたいことがあるんだ?」


レイナ

「それはもう山盛りでウズウズしちゃいます! でも……そうですね、マスターの意見も聞いてみたいところです。ちなみにミアはかわいいもの好きです。ネコとかすごく好きみたいです」


ワタヌキ

「ネコか……獣人型モンスターのテイム方法と生息地とか?」


レイナ

「……それはワタシも知りたいですね」


ウラシマ

「おいおい、そんな癖の一大鉱脈みたいな場所、掘り起こして大丈夫か? ちなみにケットシーとは違うんだよね?」


ワタヌキ

「違いますね」


モモヤマ

「情け容赦ないでござるなぁ……いくつ沼を用意すれば気がすむんでござる?」


リュウグウイン

「全くだね。先生はこの後、海外からの訪問者がこの学校に殺到するんじゃないかって恐ろしいんだけど?」


ワタヌキ

「いやいや、さすがにそこまではならんでしょう? だって学校ですよ?」


リュウグウイン

「どうかなぁ? ……スタジアムの件なんかは、これから迷惑かけますよって前振りな気がしてしょうがないんだけど?」


ワタヌキ

「……えー?」


レイナ

「怪しいですねぇ……。でも国から目を付けられるって怖くないですか?」


ワタヌキ

「んー。どうかなぁ。コール君たちの話では、日本の学生がやったハチャメチャ試合について、どれくらい信憑性があるのかっていうと、半信半疑みたいだよ。実際動いているところを見ると興味はあるみたいだけど、急いではいないみたい。だいたいがレイナさんが帰国すれば真実はわかる話なんだし」


レイナ

「……まぁ、そうですね。ちょっとワタシはうんざりする話です。じゃあ、何でミアは来たんですかね?」


ウラシマ

「案外エキスポの件で自分から来たのかもよ? 向こうでもレイナとファイアーボールヘッドはかなり知名度あるみたいだし、黙ってられなかったのかも」


モモヤマ

「え? 拙者は?」


ウラシマ

「……じわじわと? 一番向こうで受けそうなのにね、ガスマスクの侍なんて」


モモヤマ

「そうでござるかぁ……。うーん。活躍が微妙だったか……やっぱり速く動きすぎたんでござるかなぁ」


ワタヌキ

「桃山君の動画もっと増やすかぁ……でもまぁ、人気なのはいいことなんじゃない? そもそもそういう目的の動画配信なわけだし」


ウラシマ

「それはそうなんだよワタヌキ後輩……。ピンチはすべてチャンスくらいに考えていこう」


レイナ

「前向きですね! いいと思います!」


モモヤマ

「拙者はなんかおっかなくなってきたでござる……」


リュウグウイン

「世界中で大人気か……想像もできない話だなぁ」






 ここでゲームは、終了のお知らせだ。


 そして、僕は完全に敗北である。


「うそ……だろ? 一人も見つけられないとかある?」


「注意力が足りないぞ? ワタヌキ後輩w」


「華麗にスルーされましたね!w」


「今のはサービスだったでござるのにーw」


「注意力散漫なのは減点だねw」


「うぅぅぅ……」


 僕は煽りに刺されて、歯噛みする。


 ボイスチャットなのに大草原が見えるようだ。


 まったく僕というやつは、案外視野が狭いらしい。


 こんなことでは攻略君にも笑われるというものだった。

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― 新着の感想 ―
オタ趣味をオープンにしないのは国内だけの話だと思ってたがそうでもないのか…  で、ネコですか…本物の猫と猫獣人は少々ストライクゾーンがずれそうな気もするけど人語を解する猫人ならば案外ミアさんも即落ち2…
凄く……カメ〇オンです……
更新ありがとうございます∠(`・ω・´) ミアさんがレイナさんに聞くの嫌がって草薙君達に売店の話や道案内頼むんじゃない(;´∀`) それにコールくんブロックくんだって売店の場所知ってるだろうし多分レイ…
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