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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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第400話搭乗バンク

『君はこのダンジョンの攻略者だからね。注目が集まるってことはちょっかいも増えるさ』


「……なにそれ? 誰のちょっかい?」


『まぁ……ダンジョンの管理者的な?』


「……なんで?」


『……興味津々だから?』


「なんだい、神様暇なのかな!?」


 そんな話は聞いていないと僕が驚愕すると、攻略君はなんとも言えない声色のコメントを残していた。


『まぁ注目が集まるようなことはしているからなぁ……』


「そんな動画配信みたいな注目の集まり方ある? 神様の知名度が上がったらトラブルが増えるとかそんなバカなことがあると?」


『ああ、近い近い。そんなニュアンスだよ。まぁ成果で注目度が上がればね。注目って大事なんだよ? ほら、時の権力者とか、絶世の美男美女とかね、それで権能に目覚めることだってあるくらいだ』


「……っ!」


 馬鹿な。でもちょっと納得してしまった……! でも威厳とか大丈夫?


 そこは嘘でもいいから否定して欲しかったところだが、事実、今はトラブルの真っ最中だった。


 現れた巨人は自身の身体に凍てつく冷気を纏い、完全にダンジョン内に顕現した。


 そしてその足元から、次々に氷のモンスターが生まれて、ガチガチと牙を打ち鳴らす。


 さてひどい状況ではあるが、今はっきり方針が決まった。


 ここでこいつを、被害を一切出させる暇もなく、確殺しないとまずい。


「……どうするの?」 


 浦島先輩が囁き意識のピントが現実に合うと、迷う理由はむしろなかった。


「どうするって? 予定通り決行です」


 まぁ今から使うものを考えたら――ちょうどいい的が出てきた。


 僕はまず特別な魔剣をアイテムボックスから取り出し、氷の巨人を見上げた。


「よし、カメラ君、正面から行こう」


 そんな指示に従って、撮影用のカメラ君はレンズを光らせ飛んで行く。


「ふぅ……」


 僕は冷え込んで来たダンジョンの中で息を吐くと、息は白く色づいて冷気の中に消えてゆく。


 カメラ君は僕の周囲をゆっくり旋回しサークルショットをきっちり押さえたタイミングで、僕は動き出す。


 遂に東雲鉄工最高傑作のお披露目の時だ。


 この日のために完成させた魔剣に魔力を流すと、刀身は激しく輝き、僕は叫んだ。


「来い!我が鎧!」


 剣を掲げると、網膜を焼くような激しい光が空に門を開き、門の中から鎧はゆっくりと姿を現す。


 東雲式機動甲冑。


 僕の為だけに作られた聖騎士専用機は真っ白な装甲を輝かせて、僕の呼び声に応えた。


 その背には9枚の最強の盾を背負い、空を飛ぶ姿は完全にロボットそのものだ。


「「「……」」」


 ここに居る全員、いや……ひょっとするとライブ配信中だったから、世界中からポカンとした視線が集まっているかもしれないが――刮目して見て欲しい。


 僕は光の中をフワリと浮かび上がり、吸い込まれるように消えて、機動甲冑内部に収まると腕を組んだ。


 魔力が全身にいきわたり、駆動音が体を震わせる。


 すべてがリンクしたその瞬間、機動甲冑もまた腕を組み、その瞳にカッと炎が燃え上がった。


「さぁ行くぞ!」


 ガキィンと腕を開き、両拳を握りしめ――こだわりの搭乗プロセス、完成だった。


 まぁ……僕が鍵剣シノノメに加えた改造の数々は、要するにこの『演出』のためだ。


 そしてやはり搭乗バンクはあると気合が湧いてくるというものだった。

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― 新着の感想 ―
本人はハイテンションだけど世界は阿鼻叫喚
やってる事がフリーダム過ぎて機体イメージ迄フリーダムな自分が通りますよっと
神様に関しちゃ推しに権能授けちゃったハデスさんの例がありますからねぇ…なんか色々フラグっぽい会話な気が。 ロボは召喚だからバンクを妨害するような機構は必要なしと。搭乗もなんかフェード…インッ!!しちゃ…
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