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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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363/471

第363話海外から来た

 マッチョのイケメンが二人。


 そして鋭い目つきで教室を見回すミアさん。


 そんな彼女達がもたらす混乱は衝撃と呼ぶにふさわしかった。


 恐らく顔を知っている人間もクラスにいるんだろう。


 息を呑む声はそこら中から聞こえて、感激の悲鳴まで上がっていた。


「あ、あの方は……まさか、ミア=ローズ様! そのかわいらしい容姿と、圧倒的な魔法力でレイナさんと双璧をなす、若手で最も注目される実力派探索者!?」


 全部説明してくれるやん? 


 この声は天音さんですな。


 僕が聞いた話では、ミアさんはレイナさんのライバル探索者という話だが、詳細はあまり知らなかった。


 いや、調べるチャンスはあったんだけど……ちょっとおっかなくて無理だった。


 だが、一時期目を逸らしたところで、自分の過去は僕の背中を追ってくるらしい。


 じっと、身じろぎすらせず僕は自分を漬物石か何かだと思い込む。


 しかし努力もむなしく、ミアさんの青い瞳は僕を捉えた。


 そしてピタリとロックオンした彼女は、そのまま真っすぐこっちにやって来た。


【席についてください】


 担任AIの無機質なアナウンスが響くけど、彼女はまるで気にしてはいない。


 でも僕の方は、主に背後からチラ見えした、天音さんの人を殺せそうな視線に戦々恐々だった。


「……見つけたわ。ちょっといい?」


「は、はぁ……何でしょう?」


 相変わらず圧の強い女子だけど、なんか違和感がある。


「お久しぶり。レイナは元気?」


「ええ、とっても」


「そう。それは最高にハッピーだわ」


 そして僕はふと思い出した。


 前まで彼女、日本語できなかったんじゃなかっただろうか?


「……日本語うまいですね」


 我慢できずに尋ねてみると、ミアさんは金髪をかき上げ、何でもない風を装っていたが、どこか嬉し気に口角を上げた。


「学習したのよ。ハイレベル探索者なら楽勝だわ」


「そ、そうなの?」


 そういえば思い当たることもなくはないが……全然気にしていなかった。


 まぁいいか。それは後で考えよう。


 それよりも今はクラスの視線が深刻である。


「な、なぜアイツばかり……」


「ぐぅ! ミ……ミア様まで毒牙に……」


「な、なにか悪魔と契約とかしたんじゃないかアイツ……」


 契約した悪魔はインプ君くらいだけどダメですかね?


 殺気入り混じる呟きは、なんど聞いても心臓に悪い。


 そして刺すような好奇心丸出しの視線は、今留学生美少女に詰め寄られている僕に集中していた。


 正直こういうの凄く苦手なのに、最近はよくさらされている気がするのは遺憾である。


「おいおいミア。いきなりそいつは積極的すぎないか?」


「そうだぞ? 彼、驚いてるじゃないか」


「そんなことはどうでもいいわ。それよりも……貴方、私のアシスタントにしてあげるわ。光栄に思いなさい」


「え? ……お断りします」


「はぁ!?」


「HAHAHA! こいつは傑作だ! ミアがいきなりフラれたぞ!」


「ヤレヤレ……そりゃそうだぜ。日本人は奥ゆかしいのさ」


「……あんたら覚えてなさいよ?」


【席についてください】


 もっと頑張って担任AI! この地獄のような時間からの解放は君に掛かっているんだ!


 はっきり言って、僕のSAN値がピンチである。

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― 新着の感想 ―
契約したのは悪魔ですか? いいえ、聞いたら大抵応えてくれる神様です。
更新ありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ サックリ振るワタヌキ君(๑•̀ㅂ•́)و✧ 目立ちたく無かったんじゃないの?断るにしてももうちょい言葉を選ぼう(;´∀`)なに断ってんだよって更にヘイト集め…
その方をなんと心得る!?魔王様であらせられるぞ!それをアシスタントなどと無礼千万!膝を付きこうべを垂れよ!
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