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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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329/471

第329話主と出会う

 攻略君の案内で謎の場所を進んでいるはずなのに、不思議と時間の感覚も方向感覚もまるでわからなくなってきた。


 だがここで大活躍したのはインプ君である。


「ギギギ!」


 彼は怯えながらも、攻略君でさえ正確な道案内が困難な空間で、なんとなく奥に進む方向が分かるらしい。


 それは悪魔属性だからこその技のようで、らしいといえばらしかった。


「……インプ君はやっぱり頼りになるなぁ」


『妙に君の直面する問題と相性がいい』


「だなぁ。聖騎士のジョブでいる限り、天使型のテイムには欠かせないわけだし……」


 不安はないわけではないが、この案内こそ生還への道しるべだ。


 だが、下っているという感覚は常にあり、目的地はいまだに見えない。


「……しかし代わり映えのしない風景だ。ここがどこだかわからない」


『もう少しだ、たぶんね』


 攻略君の言葉は、正しかった。


 そうしてたどり着いた先には、真っ黒で巨大なモンスターがいて、インプ君はすぐさま背中にべったり張り付いて、隠れてしまった。


 三つ首の大きな犬が、誰かと戯れている。


 そして戯れているその誰かは、ぼんやりとして―――ぶっちゃけ僕にはよく視認できなかった。


「あれはー……何?」


『こいつは驚いた。直々に迎えに来るとは……この空間の主のお出ましだよ』


「そうなの?」


 ワシャワシャと毛並みを撫でてデカい犬と戯れていたその人は、こちらに気が付くと立ち上がってゆっくりと近づいて来る。


 たしかにそこにいるというのに、頭が認識を拒否しているような彼は、僕をおそらく見ている気配がしてボソリと呟いた。


「おお、来た来た。……意外とやれるものだな……ふむ」


 なんか……挑戦したらできちゃった感じらしい。


 焦点が合わない誰かに、僕はどうにか見てやろうと頑張ってみたが、攻略君からは止められてしまった。


『気持ちはわかるがやめておいた方がいい。今の君はそう簡単に死にはしないだろうけれども、人間が死を直視したところで碌なことはないよ』


「……何それおっかない」


 僕は一旦焦点を合わせることを諦めた。


 しかし、やたらと物騒な前振りの多い彼は、随分気さくな印象の声色で話しかけて来た。


「ああ、すまないね。わざわざ呼び出してしまって。私はハデス。この冥界の主だ。ちょうどよく君が境に近いところにいたからね。試しに呼び出してみたんだ」


「……」


 招待された理由はすさまじく適当でおおざっぱだった。


 だけどとても聞き覚えのある名前をさらりと名乗られてしまって、僕は耳を疑った。


 周囲は寒いと感じるほどに寒いはずなのに、僕は不思議と汗が止まらなかった。


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― 新着の感想 ―
冥界の王やんけ さらっと出て来たな本体で
いや、本当にくっそ迷惑すぎる… 254話で主神クラスの力は多用するなと言ってたのにね…
更新ありがとうございます∠(`・ω・´) ハデス(゜A゜;)ゴクリオリュンポス12神の一柱か(;´∀`) ゼウスとポセイドンの兄弟…………ぶっちゃけギリシャ神話の男性神ってクズエピソード多いよね(;´…
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