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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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第285話慎重さはダンジョンを潜る上で必須

 教室の一角ではクラスメイトが随分盛り上がっていて、人だかりができているのが目に入る。


 彼らは机の端末を覗き込んで、現在登録中のパーティ情報をみんなで見ているらしい。


「すげぇー。草薙のパーティ、また1階到達階層上げたぞ?」


「マジか……もう上級生のレベル帯に入るんじゃないか?」


「10階突破してからのスピード感がやばいな……こんなにひょいひょい階層って抜けられたっけ? 俺ビビりすぎ?」


「馬鹿、マネするなよ? 間違いなく死ぬからな?」


「だよなぁ……」


 どうやら彼らが見ているのは、草薙君大活躍のニュースのようだ。


 1階にかける時間が少しずつだが確実に少なくなっているようで、草薙君達もずいぶん頑張っているみたいである。


 だが上位の精霊を持っているのなら、少し慎重に過ぎるというのが僕の意見だった。


 しかし、実際は早すぎるという評価。


 すごいと賞賛する一方で、あいつらは大丈夫なのか? という、疑惑と心配の声の方がむしろ大きいのが現実だった。


「……まぁそりゃそうだよな。早いよ実際あれは」


『嘆かわしい。上級ジョブ持ちまでいるのにこのペースは慎重というよりも怠慢だ』


 あら、手厳しい。


 攻略君ったら、現状の常識には不満が尽きないみたいだ。


 だが実際はガンガン行こうぜなんて選択肢はなかなか難しい。


 命大事にで慎重に進み、命の危機にどうしようもなくガンガン行くしかなくなるのが、戦闘ってものだろう。


 そういう意味では、今の僕は探索者として気構えも準備も足りていないといえるかもしれない。


 過酷なダンジョンアタックに挑戦した結果、気が緩み、大量のアイテムとメインウェポンを失ったからである。


「……うーん。僕も草薙君達の事をとやかくは言えないな」


『まぁ。君はゆとりを持つべき時だろう。大きな山場は越えたんだからね』


 攻略君が草薙君に対しての評価とは違って、僕にものすごく優しい。


 確かに、先に進めない以上は急いでいても仕方がないか。


 ただ、やるべきことがまるでないかといわれるとそんなことはないだろう。


 今まで最短ルートばかりで、まともに探索していないどころか全くモンスターとも遭遇していない階層だってあるのだ。


 ダンジョンに眠る面白アイテムだっておおよそスルーしてきている。


 僕らも強くなって、ダンジョンを見て回るには絶好のチャンスだけに、少し急ぎたい気持ちもあった。


 先日のエルフの一件もそうだが、部活の仲間もすでに独自のアプローチでダンジョンを楽しんでいるようで、僕だってやってみたいことが渋滞中である。


「となると……彼女に相談してみるか」


 僕らが深層に潜っている間に、全力でスキルに磨きをかけていることが容易に想像できる人物がいる。


 僕は彼女、東雲 蘭さんがいるであろう学校の工作室に顔を出してみることにした。





 そして放課後。


 工作室の扉を開けようとした僕は先に開かれたドアにビックリして固まっていた。


「……」


「おや……お客様ですか?」


「……ええまぁ」


 そして僕の代わりに扉を開けてくれた、とんでもない美男子の顔を見て二度ビックリだ。


 制服ではなく、ツナギを着たお兄さん。


 スラリと背が高く、年齢は僕らよりも上に見える。


 さらさらとした黒髪の奥に見える鋭い瞳を見た僕は、なんとなく刃のようだとそんな感想が頭に浮かんだ。 

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― 新着の感想 ―
オタクかな?オタクだな?オタクだろう?なあオタクだろうお前!? 違ってたらごめんなさい
更新ありがとうございます∠(`・ω・´) 刀、銃(のような杖)ときたら西洋剣かな?それとも防具系の製作者かな((o(´∀`)o))ワクワク…………うん?年齢は僕らより上?東雲さんのお兄さん?かな(;´…
新たな人材発掘の予感…?
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