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ダンジョン学園サブカル同好会の日常  作者: くずもち


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第284話会計先輩は暗躍しがち

「本当にありがとう! 期待以上だったよ!」


「いえ、まぁこちらこそ期待以上だったなと……」


 ニコニコの会計先輩に合格を貰って一安心。


 生徒会にも貢献できていたらいいと思う。


 その見返りに、会計先輩が用意してくれるのは……なんとダンジョン内で使えるキャッシュレスシステムである。


「でも、本当に出来るんですか?」


 ちょっと想像を超えすぎた話なのだが、会計先輩は可能だと断言した。


「ああ。期待していて欲しい。知り合いにそういう会社を経営している方がいてね。現金払いでは限界があっただろう? キャッシュレスが可能なら、もう少し商品も適正価格で販売することができるはずだ。というか。今まではどうしていたんだ?」


「……それはまぁ、採算度外視ですよね」


 というか激安でほぼ投げ売りである。


 そもそも金儲けというよりは在庫処分と、同級生の致死率低下が目的の店だ。


 今は松林君が多少値段の調整もやってくれているが、値段設定は現金オンリーの制約を受け続けているはずである。


 それを聞いた会計先輩は目を見開くと、なぜか胸を打ち抜かれたようにふらついていた。


「そうか……ならば、力になれるはずだ。何か協力できないかとずっと思っていたんだよ。ただどうしても機械を動かすことに関しては君達に協力をしてもらわなければならないから、申し訳なさもある。だが逆に成果として実働のデータが取れれば、今後も継続して協力を確約できるはずだ」


「おお……先輩凄いです」


「いやいや、すごいのは君だよ。では今日はありがとう。本当に助かった」


 あっれぇ? なんか会計先輩がかっこいいな。なんて頼りがいがあるんだろう。


 発想なんて学生のそれじゃなかった。


 敵対しないってヤッパリ大切なのかもしれない。


 触れあい方次第で、こうまで見え方が変わって来るとは僕的に驚きだった。


「実際に、今日一日で戦力は飛躍的に上昇し、一人の怪我もなくこの階層で探索できるとは奇跡を見ているような気分だった。―――さすがはファイアーボールヘッド様」


「ん?」


「いや、なんでもない。ではそろそろ失礼するよ。彼らにもねぎらいの言葉をかけなければ」


 なんか今表情がおかしくなかったか? いや、気のせいか。


 あの頃の尖った会計先輩を懐かしく思う日が来るとは自分でも驚きである。


 事実能力があり、慕われている人物であることは間違いないようで、彼が近づいていくと、生徒会の皆さんは心からの笑顔で彼に歩み寄って、あっという間に取り囲んでしまった。


 うんうん。結局真面目な人なんだろう。


 僕らの件にしても、部室を不当に占拠した同好会を排除する働き者と考えれば……うん。すごく、いたたまれない気分になった。


「会計長! あなたの言う通りだった! すごいです!」


「感激しました! エルフって本当に存在したんですね!」


「エキスポの怪人! 本当にいたんだ! まさか直接教えを乞えるなんて!」


「セントエルモの灯! 入団します!」


「ああ。ありがとう。今、生徒会は彼と協力して、ダンジョンを開拓しているんだよ。だがもっと幅広く人員を求めたい……」


 ん?


 なにか不穏なセリフがちらほら聞こえたような?


 ただ確認する前に、浦島先輩が大はしゃぎでやって来る。


 先輩はすっかりエルフラッシュでテンションマックスだった。


「ワタヌキ後輩見て!! これはエルフだわぁ……今回の探索は大成功だわぁ。後で写真撮ろう!!」


「え? ええ……そうですね。弓矢のアイテム回収したんで使ってみます?」


「使ぅ! ……やっぱエルフと言えば弓だよなぁ。肩パットの付いた鎧とかも見つけた方がいいかなぁ?」


「そういうのは自作が結局早そうですけど……」


「それな? いやーなんか考えようっと」


 まぁ生徒会も気になるけど、なんか会計先輩も信頼を回復しようと色々頑張っているんだろう。 


 こっそりやってる活動は僕も人の事は言えないし、ウィンウィンで頑張っていきたいなとそう思った。

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― 新着の感想 ―
入信、って言って無くて安心しました。
セントエルモの灯、センス良いな。謎の宗教団体でなければだけど。なんか着実に信者増やしそう。
エルフといえばデカい肩当て、わかるわかる
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