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(第3章開始!)“忌域”の辺境伯様に嫁がされた私、ハズレスキル「清掃」で荒廃領地と『王国の詰まり』を大掃除!  作者: 積と和〝
第1章 領都キャトルレアの夜明け

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第6話 魔法の実験と雑草

「うーーん、やっぱりあまり効果が感じられないわ」

 今日も時間があるので空気清浄魔法の練習と、汚れ防止加工の検証中。

 この辺境伯領内は瘴気と呼ばれる穢れた空気が充満した地域だ。どこからどのように発生するのかは知らないけど、少しでも綺麗にしたいと思って日々練習中。

 でも、「あまり瘴気は減っていない気がする」

 だって、ほこりが取れて空気は澄んでくるけど、薔薇のような独特の匂いは全然減らない。臭いだけでもと思って「消臭」するけどまだ使えていない。

(ぜんぜん練習が足りていないのね)


 汚れ防止も、泥水をかけたらぐしゃぐしゃ。もうこの布は使えない。

「何がいけないのかしら?」


 ーーー


 実は清掃魔法の実験をしていて気になることが一つあった。

 庭で実験することが多いのだけど、周りにある草木に少し変化がある。

 具体的には、色艶がよくなるというだけなのだけど、これは清掃されてほこりが取れた、とかではない。

 多分元気になってる。

 仕組みはわからないけど、何か応用して作物栽培にも活かせる気がする。


 ーーー


 とにかくこのお屋敷は広い。

 なんなら、迷子にだってなれますよ私。

 侯爵家も領地の屋敷の方が王都の屋敷より倍は広かったけど、それでもこの屋敷に比べたら半分以下だろう。

 それよりも敷地が広大すぎる。

 広大な領地、誰も住みたくないことを除けば、王国一広い。

 だから屋敷裏の敷地も尋常じゃない、山も林も湖まである。だから当たり前のように広大な畑もあったりする。


 アーナさんは暇じゃないだろうに、私に付き合って畑について来ている。

 護衛として団長さんがつけてくれたコーネルさんもいる。

 女性の騎士さんなのね。金色の髪と茶色の瞳の美人さんだ。


「奥さまあ、今日はどんな面白いことが起こるんですか。ワクワク」

 アーナさんはワクワクも口で言うのね。

「多分面白くはないわよ。作物の変化を見に来ただけですから」

「作物ですか。ここで作っているのはムーギが多いですね。野菜の方はなかなか育たないのですがトートマは比較的実をつけてくれます。赤い実が美味しいです」

 一番必要なのはたぶんムーギね。主食でいつも食べているパンの原料だったはず。

 空気清浄を周辺だけ集中的にかけてみる。

 するといつものように周辺だけ空気が澄んでくる。

 いつもならこれで植物たちが元気になるはず。

 コーネルさんが少し驚いた顔をしている。

「あの、奥様。確かにみていても分かりません。何か変化があったのですか?」

「うーんとね、残念ながらムーギは変わらないわね。ただ、周りのあぜの草を見て!緑がさっきより濃く見えるわ」

「はい、でも雑草が元気になるのを畑に見にきたんですか」

「もちろん違うわよ。作物が元気になるのを見たかったの。なぜかムーギやトートマに変化ないわね。どうしてかしら?」

「何か違いがあると言うことですか?」

「うーん、雑草と作物の違いって。そんなに植物としては変わらないような」

 これはさらに実験が必要ね。

「ムーギとトートマの苗を少しもらってもいいかしら。アーナさんももし何か違いに気がついたら教えてね」

「はい、ムーギやトートマと雑草の違いですね。わかりました」

「コーネルさんもよかったらお願いね」

「はい、でしたら奥様一つ提案があります」

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