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“忌域”の辺境伯様に嫁がされた私、ハズレスキル「清掃」で荒廃領地と『王国の詰まり』を大掃除!  作者: 積と和〝
第2章 レアブラック辺境伯領の大掃除

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第30話 襲撃者の捕縛

 一旦屋敷に戻り辺境伯領の外縁から清浄化を進め、領都のはるか南方、南部平原地帯に魔物たちを集める計画を立てた。あえて屋敷のみんなにも今回のルート教えている。偽情報だが。

 この討伐では領内の魔物を一気に叩く必要があるため、数ヶ月屋敷から離れることになる。

 アーナには表向き連絡役の任務を指示する。

「ターゲットは侍女のニアだ。存分に働いてもらえ」

「はい。がんばります」

 そして今日も、ニアの伝書便が飛び立っていった。


 討伐隊が再出発して3日目、すでに周辺の瘴気は清浄済みだ。

「次の目的地は少し山に入る。気を引き締めるように」

 屋敷で伝えた行程と逆回りで進んでいる。

 刺客に狙われにくくするためだ。

「アーナにコースを変更して進んでいることと、あえて本当の行程を連絡しろ。いつも嘘ではニアに怪しまれる」

「では迎え撃ちますか?」

「いや、俺に考えがある」


 ーーー


「くそ、コース変更してたってなんなんだよ」

「まあいい、今度こそ叩き潰す」

「辺境騎士団を相手にするのは骨が折れますよ」

「だからこの数で行く。実際に戦うわけではなく陽動だがな」

 ローザフラウから騎士団を引き離し、さらに別動隊が護衛を引き離す。

 あとはローザフラウに…

「いました。山を登っているようです。上から瘴気と魔物を追い払う作戦でしょう」

「よし、まずは陽動1班の50人、騎士団を引きずり出せ」

 あえて姿を見せつつ魔法攻撃を行う。

 敵から反撃が来たので少し後ろに下がりつつ攻撃。

 騎士団が前に進んできた。

「ふっ、作戦通りだ」


「敵襲です。斜め後方の平原地帯から森を背負いながら魔法攻撃がきています。数は約50」

 エルの探知で敵が近いことはわかっていた。

「さらに後方に50残しての攻撃か。陽動だな。釣られてやろう」

 俺は団員に指示を出す。

「陽動にあえて乗るぞ。反撃しつつ前進だ」

 もちろん手元に人を一部残し、コーネル、フェルミナに護衛を強化させる。

「団長さん、敵の残りが動き出してます。こちらにゆっくり向かってます。3人だけ別行動」

 エルが探知結果を教えた。

「別行動の3人がローザ嬢を狙っている本命で残りは全て陽動だ。到達までまだ時間はあるな」

 ノル様が私を見る。

「先に前の敵だ、ローザ譲作戦通りに」

 私は清浄化魔法を発動する、敵のいる部分を除いてだ。

(空気清浄化!)


 この周辺は魔物が少ないがそれでも一部にしか勝機がなくなればそこを目指して移動していく。

 発動と同時に騎士団は山に戻り始めた。


 敵のいる瘴気の残ったエリアに魔物が集まる。

 魔物慣れしていないので不必要の手を出し、余計に魔物の攻撃を受けている。

 間も無く部隊は壊滅した。


「あっけないですね。辺境騎士団の凄さを思い知らされます」

 ノル様もいい笑顔だ。

「さあ、次は残りの奴らだ。エル、状況は?」

「は、はい、まだまだ時間かかりそう。遅いです」

 山道に慣れていないのか。

「待ちきれんな。ミル、植物魔法で全員捕縛できるか?」

「多分できる。お姉ちゃん」

 エルがミルを抱きしめる。視覚共有できると聞いたが、

「全部捕まえたよ、別動の3人も。どうしたらいい? まだ生きてるよ」

「もうなのか? すごいな。では迎えに行こう」

 私は一部に残っていた瘴気も消してから騎士団の後をついて行った。

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