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(第3章開始!)“忌域”の辺境伯様に嫁がされた私、ハズレスキル「清掃」で荒廃領地と『王国の詰まり』を大掃除!  作者: 積と和〝
第2章 レアブラック辺境伯領の大掃除

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第26話 青い鉱石

 午前中で領都での用事は片付いた。

 簡単な食事の後、東に向かっている。

「コーネル、魔獣への警戒を怠るな、いいな」

「はい」

 しばらくすると目的地に近づいてきた。


「間もなくだ。面白いものが見られるぞ」

 そのまま空気清浄魔法を使った櫓(やぐら)のところまでやってきた。


「よしここからだ」

 ノル様に馬からおろしてもらい、村までの道を歩いて行く。


 しばらく進むと一面に青い輝きが見えてきた。

「これは想像以上ですね」

「これを見落としていたとは思えんからな。やはりローザ嬢の魔法の後だと思うだろ?」

「確かに、これはそうでしょうね」

 青い鉱石、スカイノ鉱の大きめの石を拾った。

 お土産にもらったものもかなりじっくり見たと思うが、外でみるとまた違って見える。

 屋敷の中では気づかなかったが石の中で青い筋が流紋のようになっている。

「とても綺麗ですね」

「ああ、この鉱石は鉱山から取れるとこのようにはなっていない。もっと色が薄いし、粒が小さい」

「そもそもこの鉱石は何に使うものですか」

「磨いて宝石にもできるし、砕いて高級色素にもなる。これは品質がかなりいいから高く売れる」

「村の復興に使えるといいですね」

「ふむ、なるほど」

「ありがとうございました。疑問と仮説がひとつ解決しました」

「そうか、では帰ろう」

「あのー、この石は結局なんですか?」

 アーナが我慢しきれずに聞いた。

「これは瘴気を閉じ込めた結晶ということだ。結晶化すると無毒になるなら大発見だぞ」

「そういうことですか」

「さすがノル様です。私もそういう結論でした」

 ノル様がこちらを見て微笑んだ。

(やめて、その顔で見つめないで)

「で、では、帰りましょう」


 ーーー


 屋敷に戻ってから今日の成果と今後のことについて話し合った。

「今後について、まずは領都の人たちの瘴気中毒の治療を行いたいです。そのあと、領内の巡回を希望します。なんとか旦那様にも許可を取ってください」

「ローザフラウ嬢、私がその辺境…い、いやなんでもない」

 ノル様の顔が辛そう。心配です。

「うん、先日旦那様には許可をとっておいたぞ。ただし条件は、俺が言ってたように乗馬ができるようになること。それから…辺境騎士団の一部の貸し出しは認めない、ということだ」

「え、それって」

 私は俯きながら考える。つまり自分の身は自分で守れと言うことね。それは仕方ないわ。

「旦那様が言うには、当(・)面(・)は(・)辺境騎士団の魔物討伐隊と共に行動し、その保護のもとで作業を進めてほしい、とのことだ」

「えっ」

 私は顔を上げる。

「それはありがたいです。なるほど確かに一番安全です。気づきませんでした。さすが旦那様です」

 なぜかノル様が照れている。


「俺のアイデアっすけど」

 ダートウェルがひとりつぶやいた。


 ーーー


 次の日から乗馬の訓練を始めた。

 ノル様がいる時はノル様に、いない時は執事長シーバスや屋敷の護衛隊の人が教えてくれる。

 できるだけ早く乗馬できるようになりたい。


 そんな中、領都の知事を訪ねてちょうど10日目、娘のカトリーナさんから連絡があった。

 領都全体の瘴気中毒患者一覧ができたらしい。

 早速屋敷に名簿を持ってきてもらった。

「ありがとうカトリーナさん。この名簿、本当に素晴らしいわ」

 軽症者も含め全て住所まで入っている。

「奥様、とんでもないことです。私の症状を治していただいたお礼にもなりません。この名簿は知人や友人達を総動員し、ベッカー商会にも全面協力をいただきました。軽症者、重症者及び重篤な症状の者を3段階で分けています。合計で2000人を超えていますが大丈夫でしょうか?」

 1人で訪ねてきたカトリーナさんが心配そうにしている。

「大丈夫よ。1日も早く領都に行かないとね。ベッカー商会?」

「重症だった商会長さん、覚えておられますか?」

「ああ、ベッカー商会長さんだったわね。お元気かしら」

「もう、今日も走り回っておられますよ。瘴気中毒になる以前より元気だともっぱらの噂です」

 カトリーナさんがニコニコで教えてくれた。

「まあ、素敵。だったら余計に皆さんに私のスキル早く届けないとね」

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