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(第3章開始!)“忌域”の辺境伯様に嫁がされた私、ハズレスキル「清掃」で荒廃領地と『王国の詰まり』を大掃除!  作者: 積と和〝
第2章 レアブラック辺境伯領の大掃除

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第19話 魔法は有効にね

 ほどなくしてからの櫓からの景色は、見渡す限りの澄んだ空気と薙ぎ倒された木々かカオスとなっている。

「やばっ」

 大嵐を起こしてしまった。

(どうか、どうか村が無事でありますように)

「ローザ嬢」

 泥と木の枝にまみれたノル様だ。

「すみません、すみません、ここまでの大嵐が起こるのは予想外で。みなさんご無事ですか?」

「ああ、騎士団は無事だ。ちょっと汚れただけだ」

 本当にすいません。

「それよりローザ嬢、先ほどの魔法はなんだ。領都での魔法もおかしいとは思ったが今回のはさらに上位魔法だろう。確か魔法スキルは清掃と聞いていたが嘘なのか。あれは聖属性魔法の上位スキル、浄化魔法と思われるが?」

「あはは、あれは空気清浄ですよ。つまり空気のお掃除です」

「いや、そんなはずはないが。そんな話聞いたことがない」

「私、魔力量がすごいので。多少他の人より違うことができるのかもしれませんね」


 ノル様、腕を組んで何か考えている様子。


「そんなことより村の人たちは、オーガは?」

「それだ、オーガたちはすでに周辺にはいない。瘴気がないと居心地が悪いんだろう。村は家が壊れ怪我人は出たが村人の多くが救われたぞ。よくやったな」

「よかったです。では私たちはすぐに撤収します。私がアーナと護衛たちに命じてこの地に来ました。責任は私が取りますので旦那さまにはそのようにお伝え下さい。では」

「ああ、ご苦労だったな。いや待て、俺がその…」


 ーーー


 馬車の中では複雑な気分だった。

 村を救い、村人が無事だったのはよかった。

 でも、勝手に私が行動したことで、アーナや護衛の人たち、メアリーたちに罰でも与えられたら。

 でもそうなったら全力で私が守るわ。

 だいたいこの状況でいつ戻ってくるのよ、辺境伯さま!


 ーーー


 屋敷に戻ってから私は使用人たちを集めて会議を開いた。

「私の勝手な行動でみなさんに迷惑がかかってしまうかもしれません。でも申し訳ありませんが私は後悔していません。村人の命を救えたのです。責任は全て私にありますので、旦那さまから何かの罰が皆さんに与えられた場合は私が命懸けで抗議するつもりです」

 使用人の1人が手を挙げる。

「奥様、発言を許可いただき感謝いたします。私は今回魔物に襲われていたセレス村の出身です。ですので今回のこと、感謝はすれども奥様に謝っていただく必要はありません。罰でもなんでもどんとこいです」

「そうですよ、正しいことをして罰せられるのならこんな家出て行きます」

「まあ待て、まだ罰せられると決まったわけではないぞ」

「ああ、旦那さまがそんなことをするとは考えられんからな。だが俺もその時は辞めてやるがな」

「あ、ありがとう。でもね、私はまた勝手なことをしようとしているの。これまでは街や村などの人里だけ清浄して回るつもりだったしノル様にもその許可はとったの。でも今回のことでわかったわ。領内全ての空気を清浄して魔物の発生を少しでも抑えるつもり」

 使用人の1人がいう。

「奥様、本当に反省も後悔もしていないんですね……なんて素晴らしいのでしょう」

「え?」


 メアリーが手を挙げる。

「奥様、私も素晴らしいお考えだと思います。今回の空気清浄のことはアーナから報告を聞きました。奥様なら本当にその偉業を成し遂げてしまうのではと期待してしまう自分がいます」

「メアリー!」

 メアリーが領内の清浄に理解を示してくれた。

「しかし、今は人手が足りていないと考えます。そこで提案です」

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