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時空龍殺し4

撃ち出されたのは弾丸では無かった。

光が束になって銃口から発射されたのだ。


その光は次第に大きく、太くなっていく。

4色が連なり、まるで虹のようだ。



「ぐっ、この程度で!」



魔法障壁を全面に集中させ、俺の攻撃を受け止める。



「うぉぉぉぉ!」



1枚、また1枚と、重ねられた魔法障壁を貫通していく。

その反動はすさまじく、両手でしっかりと魔銃(まがん)を握っていないと吹き飛ばされそうだ。

身体が空中で静止しているのも、そのおかげだろう。



――残り1枚!



その時だった。

何かが砕ける音が手元で響いた。

その凄まじい威力に耐えられずに、ヘイムダルが砕けたのだ。



「しまった……」


「どうやらここまでのようだな。」



推力を失い、体が地上へと落下していく。

その俺に向けて、奴は大きな口を開いた。



「我が炎の息で消し炭となるがいい。」



あと一息なんだ、こんな所で!


奴の口元にエネルギーが収束するのが分かる。

ものの数秒で、俺はこの世から消滅するだろう。



「レイ……!」


「葉助!」



背後から銀華さんの声がする。

後ろを振り向くと、傷まみれの銀華さんの姿が見えた。



「こいつを使え!」



銀華さんが何かを投げてよこす。

俺はそれを右手で掴み取った。



「――これは。」



魔銃(まがん)・ロキだ。

中には弾が1発だけ込められている。



「お前を倒すのに、この1発で充分だな。」



右手を掲げ、奴に狙いを定める。

全ての魔源(マナ)を収束させて、一つに――



”葉助”



これは幻覚だろうか?

健司、兄さん、晧月さん、ちょっとした知人や見知らぬ人達。

色々な人達が見える。



「みんな、俺に力を貸してくれるのか?」



全員が頷く。

手元のロキが光り輝く。



「馬鹿な! バハムートの光だと!?」


「これで、終わりだぁぁ!」



人々の思いと共に、俺は引き金を引いた。

撃ち出された光は、先程と変わって真っ白になっていた。

その規模はくらべものにならない程大きい。



「私が、またこんな! 馬鹿なぁ!!」



奴の身体が光の束に飲み込まれる。


勝った……


薄れゆく意識の中、俺はそう確信した。

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