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光の剣1

――助



声が聞こえる。



葉助。



誰かが俺を呼んでいる。

ゆっくりと瞼を開くと、以前にも見た真っ白な空間が広がっていた。

そして、目の前には少女の姿のレイがいる。



「葉助、ありがとう。」


「ん……?」


「あの人を救ってくれて。」



あの人……?



ユニスが目の前に姿を現す。

俺の遺伝子から生まれた意思のユニスだろうか?



「残念ながら違う、私は本物のユニスだよ。」


「まさか、生きていたのか!」



魔法を唱えようとすると、レイがそっと唇に指を添えた。



「安心したまえ、私は最早残滓にすぎない。

 ただ最後にお礼を言いたかったのだ。」


「どういう事だ?」


「君は私の中で復活しようとしている邪竜を倒してくれた。

 結果、この世界も私も救われたのだ。」


「そんなつもりはない。 俺はレイを手に入れるために戦っただけだ。」



そう、ただの自己満足だったんだ。

俺はレイのためだけに戦った、世界とかユニスの事とかどうでもよかった。

だからついてきた結果に興味はない。



「ふふっ、それも悪くないだろう。

 それでも言わせてくれ、ありがとう葉助。」


「――あぁ。」



ユニスの表情は、憑き物が落ちたように晴れやかな笑顔だった。



「では、私は逝くとするよ。――妹を頼んだぞ。」


「言われずとも。」



そのまま光の粒子となってユニスは消えて行った。



「葉助、カッコよかったよ。」


「そんな風に言われると照れるだろ!」



俺はレイから顔を背けた。



「ふふっ、最後のはまるで光の剣の勇者みたいだったよ。」


「なんだよそれ、童話か何かか?」


「ロキアを救った英雄の物語よ。 実在した人物なんだからね!」



ムキになって怒りだすレイをなだめる。

そんなに怒らなくても……



「はいはい、それで?」


「勇者は邪竜ティアマトを倒す時に光の剣を使うのよ。

 最後の光がまるで剣みたいだったから。」


「ふーん、成程ね。」



しかし邪竜か、何かの偶然なのだろうか?

ユニスも先程、邪竜という名を口にしていた。

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