時空龍殺し3
魔法障壁を抜けた今なら奴は無防備だ。
次の弾をリロードし、撃ち尽くすつもりで引き金を引く。
全ての弾を操作し、全方位から相手を狙う。
いくら龍の皮膚でもこれは耐えれないはずだ!
”コールダークネスⅢ!”
”ユニオンエクストリーム!”
弾丸を接触させ、光と闇の魔法を発動させる。
本当なら皮膚を貫通させて内部から発動したかったが、それは叶わなかった。
それでもかなりのダメージにはなるはずだ。
「葉助、奴はどうやら元気みたいだぞ。」
「これでもダメなのか……」
光が収まって見えたのは、何事も無かったように佇む龍の姿だった。
「終わりか、もう少し楽しめると思ったがな。」
やはり内部からの攻撃でなければ、決定打にはならないか。
――方法は一つしかない。
「銀華さん、最後に一つだけ試したい事があります。」
「ほう、何かアイディアがあるのか?」
「はい、とびっきりのやつが。」
「なら、それに賭けようか!」
銀華さんは翼を羽ばたかせて高度を上昇させる。
「奴の頭部まで近づいてもらえれば、あとは俺がやります。」
「当てにしてるぞ。」
再び速度を上げ、奴へと近づいていく。
「無駄な足掻きだ、お前達に勝ち目など無い。」
「それはやってみなきゃ分からないぞ!」
龍の放つ魔法攻撃を華麗に避けながら、その距離を縮めていく。
あと少し、あと――
”トルネードⅢ!”
「んぐっ!」
「銀華さん!」
銀華さんが魔法の直撃を受けてしまう。
「いけぇ!」
”ウィンドウェアⅢ”
脚力を強化し、大きくジャンプする。
よし、届いた!
ヘイムダルを構えて照準を合わせる。
いくら強固な鱗に覆われていようと、口からの攻撃は耐えられないはずだ!
俺は全ての魔源を集中させ弾丸に込める。
おそらくは誰もやった事の無い魔法。
全ての属性の魔源を混ぜ合わせる魔法。
何が起こるか分からないが、こいつを倒すには丁度いいだろう。
「これで終わりだ!」
俺は渾身の力を込めて引き金を引いた。




