東を目指して
「ほらよ、これが作った剣だ」
「おお、サンキュー。これお代な」
「おう、毎度あり」
何々、断頭兎の剣か。
・断頭兎の剣
断頭兎の素材から作られた剣。首や頭を狙った攻撃に補正が入る。
へー、強そうじゃん。癪だけど。まあ要するにクリティカル攻撃に補正(頭部のみ)ってところだな。効果自体は凡庸性が高い訳でもないけど普通に武具としても強いからな。あ、そうだ。気になってたことがあったんだった。聞いてみよう。
「なあおっちゃん、双剣とか刀とか作れねーの?」
「双剣はヴィアに行けば作れると思うぜ。ここじゃあ設備がな……作り方は知ってるんだが」
「ふーん」
「あと、刀は東の島国のトヨーシハの奴らにしか作れねえと思うぞ。少なくとも俺には作れねえな。ガハハ」
いやガハハて。まあいい情報をもらった。
「サンキュー。ありがたいよ」
「おうよ」
そう言葉を交わして街の門の方へ向かう。東、東ねえ。東ってなんかあったっけ。まあいいや、飯落ちも兼ねて1回現実で調べてみよう。
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《Aeterna・Memoria》 総合攻略サイト(非公式)
はじめに
このサイトはクラン〈学会〉が主として設立しており、主に世界観における事実・考察、武具防具などの詳細、初心者〜上級者までそれぞれに合わせた攻略情報などをまとめているサイトです。このサイトで紹介される情報は基本情報・フレーバーテキストなどゲーム内で確定した情報として登場する情報以外は全て非公式であることを理解した上で閲覧をお願いします。
情報提供:クラン〈学会〉所属者まで
※クラン〈学会〉所属者は以下のようなエンブレムを着用しています。
エンブレム:[画像]
◎目次
▶︎世界観に関する概要
▶︎各町・街・都市の概要・詳細
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◎世界観に関する概要
1.オープニング全文
『Dear ────……
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◎各国・町・街・都市の概要・詳細
○ルリアフ王国
《Aeterna・Memoria》にて、プレイヤーが最初に降り立つ国家。大陸の大部分をこのルリアフ王国が占めます。
1.王都セクセル
《Aeterna・Memoria》における、プレイヤーが最初に降り立つ国家である「ルリアフ王国」の王都。様々な中枢機能が集められており、クラン〈学会〉の拠点であるセクセル大図書館もこの都市に存在します。
・王城
ルリアフ王国の国王であるレイーリクス・ルリアフが……
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11.港都マリーナ
ルリアフ王国の西の玄関口である港都。数週間前に大型アップデートによって追加された東の大陸に存在する国家「トヨーシハ」との交流・交易において非常に重要な役割を持つ。
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◎考察
○〈学会〉による世界観における考察
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○〈学会〉考古学チームによる古代文明における事実・考察
現在到達可能なエリア内にあるいくつかの古代文明の遺跡にて判明・発見された物・事実、それらから考察可能な事柄についての項目です。
1.古代都市遺跡
・フレーバーテキスト
それは、遥かな太古に生きた人々の都市の名残。ただ残骸というには見つけられるものが多すぎ、都市というにはその損壊は激しすぎる。故にその名残は遺跡とされ、戦乱の時代から今の泰平の世まで人々によって探索が続けられている。
・〈学会〉考古学チームによる探索結果
この古代都市遺跡は京都のような整った建造物の配置が見られ………
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◎ユニオンに関する情報集
ユニオンに関するシナリオ・クエストの発生方法、ユニオンの目撃情報、すでに討伐済みのユニオンに関する情報などをまとめています。
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83.兎のユニオンの目撃情報
第二の町ヴィアの周囲にあるヴィア草原でヴォーパルバニーの様なユニオンを見た、という目撃情報です。
提供情報
・兎 (ヴォーパルバニー)だと推測される
・包丁の様な武器を使い、キルされた
・遭遇後、通知のウィンドウが表示されたがその後直ぐに姿が見えなくなった
・上記=逃げ足が早い
・群れでの行動は見受けられなかった
考察に関する有効情報
・ヴォーパルバニーは、おそらく穴兎をモチーフにしていると考えられる。
情報提供:クラン〈学会〉所属者まで
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◎プリムスに関する情報集
プリムスに関する……
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「なるほどねー、面白そうなの結構あるじゃん」
古代都市遺跡に港にユニオンの目撃情報がある草原ね。ユニオン、戦闘を楽しむためにこのゲームをプレイしているのならば、関わることは必須の存在。まあそんな簡単に関わることなど出来はしないのだが……戦えそうなら戦った方がいいだろう。まあ始めたばかりではあるのだが。
よし、じゃあ東を目指すことにしよう。そうと決まったら善は急げだ、早速行くとしよう。
「透真〜?今ゲームから出てる〜?ご飯よ〜」
……まあその前に飯だな。栄養補給は大事だ。
◇◇◇
それじゃあ今度こそ出発だ。歩き、というよりも走りでヴィアまで向かうつもりだったのだが、色々と調べてみたところ馬車がある様なのでそれで行くことにした。
のどかな風景を見ながら馬車に揺られるってのも風情があるし、俺もそういうまったりしたりするのは結構好きなのでね。
「馬車に乗る人はこちらへ〜」
お、あっちか。
「よいしょ、っと」
「それでは出発いたしまーす」
業者の声がかかり、馬のいななきが聞こえたあと馬車がゆっくりと前に進み始める。
やぱすげーなアエメモ、馬車の揺れって他のゲームじゃ適当に左右と上下に揺らしているかまったく揺れないかのどちらかなのだが、道にある凸凹に合わせて揺れている。
それで言えば壁や座席のシミなどもそうなのだが。
それにしても、俺以外に誰もプレイヤーがいない。前に座るのは親子のNPC、右横に座るのは職人っぽい気難しそうな顔をしたNPC、左横に座るのは老婆のNPC、etc…まあ馬車は遅いしな、人気がないのか。
「うーん、外の景色が綺麗だ」
風が顔に当たる感じとか気持ちいいなぁ。もうユニオンとかどうでも良くなってきた。この世界の中で永遠にスローライフを送りたい。あー、なんか眠くなってきたな。現実に戻って寝ようかな……いや、だめだだめだ、何のために馬車に乗っている。
あ、誰かがホーンラビットと戦ってる。がんばれー。初心者かな?ははは、やはりこういう場面を見ると微笑ましく思ってしまう。俺も初心者だけど。
そうやって馬車に揺られること1時間ほど。
「敵襲!敵襲!ゴブリンの群れだ!戦えるやつは前に出ろ!」
と、御者の声が聞こえてきた。
「えッマジ?」
景色もいいけどやっぱ戦ってた方がゲームやってる感があっていいんだよな。
「あっ俺戦えます」
「すまない!生憎あなた以外には戦闘に通づる者たちがいないようだ!悪いが戦ってもらえるか!?馬車の方は私が守る!」
「了解!」
ゴブリンの数は…20体くらいか、まあすぐ倒せるだろう。俺は断頭兎の剣を装備して、相手に切り掛かる。
「よっ、ほっ」
まずは手前のゴブリンAとBを倒し、次にその後ろにいたCとDとEをそれぞれ1発で仕留める。左右から襲いかかってきたFとGを交わして、ヘビーピアスを使ってまとめて串刺しにする。まあその後の戦闘はご想像にお任せするが、サクサクとゴブリンAtoTを倒して馬車に戻る。
「助かりました、やはり護衛は雇うべきでしたな。それはそれとして、本当にありがとうございます」
おお、えらく感謝された。
「これはお礼の品です」
そう言って渡されたのは、色々な鉱石系の素材。普通にありがたいな、次に剣やらなんやらを作るときに使えそうだ。しかも結構な量だし。
そう思って馬車に乗ると、「ありがとうございます!あなたのおかげで助かりました」「ありがとうねえ」「お兄ちゃんありがとう!」なんて声をかけてもらった。相手がNPCだとわかっていても感謝されるのは良いものだな。
その後も馬車に揺られること1時間半程度、結論としては次からは絶対に歩くことにする。
そうして、俺は第二の街に降り立つのだった。
馬車は基本的に景色を楽しんだり、昔風な雰囲気を楽しみたい人が使います。走る方が早いので。
また、第一の町から第二の町までは30km程度、西洋の時代の馬車で言うと2時間半くらいです。ただ実際に2時間半も馬車に乗らせるなんてそんなクソみたいなのは流石にダメなので、プレイヤーは「体感」2時間半を体験します。エリアボス以外と戦わずに突っ走ると1時間くらいなので、馬車は大体1時間30分くらいまでは短くされてます。それでも中々な気もしますが。
総合攻略サイトはクラン〈学会〉の執念の探索・考察によりえげつないほど重かったのですが学会に所属してたリアルジョブ:SEおよびプログラマーなどの人たちにより軽量化が上手くいったため現在はそれなりに軽いです、ロード10秒は軽いでしょ(混乱)
あと戦闘中は言ってないだけで結構スキルを使っています。




