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《Aeterna・Memoria》アエテルナ・メモリア 改訂版  作者: 黄金餅
外典 謀れや兎、その毛並みは白くとも
3/11

今日も今日とてレベリング

俺はポルタの森に来ている。今日もレベル上げだ。一日中する予定。俺は基盤を整えてから安定的にゲームを楽しみたいので、こういう地道なことも欠かせない。まあ、現実でやれと言われたら嫌になることも、ゲーム内でいざやるとなると楽しくなってくるからどうってことはない。さて、今日のメインはヴォーパルバニー(クソ兎)だ。悲しいことにあいつがこの森で一番経験値が美味いからな。


お、ゴブリン発見。剣を構えて、一気に距離を詰める。ゴブリンAに向かって右の剣でスラッシュを放ち、怯んだところを左の剣で放ったピアスで仕留める。

スキルの判定が、別々の剣だからなのかはわからないが左右で別になるためこういう芸当ができる。ありがたい限りだよまったく。


「おっと」


俺が考え事をしている隙に右から攻撃しようとしてきたゴブリンBの攻撃をシフトパリィで受けて回り込み、左から迫ってきていたゴブリンCの方へと蹴り飛ばす。


「〈ピアス〉!」


全力で振り抜いたピアスでゴブリンBCをまとめて貫き、A〜Cのゴブリンが全てドロップアイテムと化した。


「ピアスってこんなに強いのか……それはそれとして大したものは落ちねえなぁ」


まあ所詮はゴブリン、上位種じゃないと経験値稼ぎ以外に積極的に倒しにいく奴は少ないだろう。しかも経験値も少ないし。可哀想なゴブリン、涙拭けよ。あんまり理解はしてやれないけどさ。


「次は、っと」


お、ホーンラビットだ。角での攻撃以外に警戒するところはない。

こちらに気付き、案の定角をこちらに向けて突進してきたホーンラビットの攻撃をさっとよけ、ホーンラビットが俺の目の前に来たタイミングで一気に剣を振り降ろす。


「うっし、うまくいった」


ドッロップアイテムはホーンラビットの角、薬とかの原材料になるらしい。売れば今の俺にとっちゃそこそこの値段だな。


次はスライムの大群だ、飛び跳ねて俺に攻撃しようとしてきたスライムをジャンプして避け、上から斬撃を叩きつける。

他のスライムも同じように倒していると、


『バッソ・ヴァルツォを獲得しました』


と書かれたウィンドウが開かれ、新しいスキルを獲得したことを告げる。早速使ってみよう。


「〈バッソ・ヴァルツォ〉」


おお、ジャンプ時に補正がかかるのか。少々高く跳べるようになった。これは使える。あいつら(クソ兎ども)は結構奇襲をしてくるからな。奇襲に気づいたらこれで跳べば避けられるかもしれない。


「かかってこいやクソ兎ども!」


ガサッ



ん?



ガサガサッ



んん?



ガサガサガサッ



んんん?



「「「「「「シャーッ!!」」」」」」


「うわーっ!?」


何も群れでこいとは言ってないーっ!!


「1匹でいいんだよ1匹で!!なんでそう群れるかね!」


つーか兎ってシャーって鳴くの?うおっ、あぶねえ。攻撃が当たるところだった。俺は攻撃はVITで受けるんじゃなくてAGIで避ける派なんでね!


「見てみろ俺のAGI20!初期値から10しか上がってねーよクソが!!」


そんなことはどうでもいい、とにかく倒さねば。フラッシュスラッシュで目の前の仮称兎Aくんを倒した後、クイックピアスによる連撃で仮称兎B &Cさんを仕留める。Dちゃんは特別にサイクロンピアスで倒した。サイクロンピアスはリキャストが長いんだよ、あんまり乱用できなくて困る。

EFG達はフラッシュとピアスで倒し、H殿の攻撃をシフトパリィで受け、後ろに回り込む。そのままH殿に攻撃は加えずに、後方に隠れていた仮称ミニ兎IJをフラッシュで斬り裂く。IJたち可愛かったなぁ。惜しいやつを無くした。将来的には煽ってくるクソ兎へと成長していそうだからしっかり倒すけど。


「痛ェっ!?」


特に痛かったわけではないが、後頭部に衝撃が走り、咄嗟に振り向くとそこにはしてやったり顔の仮称兎Kが。


「お前絶対ェ殺す」


クイックピアスで足や手を狙い、チクチクとダメージを与える。Mobに痛いなどの感覚があるのかは知らないが、Kが痛そうに顔を歪めた。いやぁ愉快愉快。俺はご満悦だ。もう用もないからとっととくたばれクソ兎K。

お前の名前はクソ兎ベータに変えて、一番最初に俺を煽ったクソ兎アルファと一緒にずっと覚えておいてやる。そう思ってピアスを叩き込むと、いつもよりも大きく振りかぶって攻撃したからか、新たなスキルであるヘビーピアスを覚えた。普通のピアスより威力が高くなり、代わりに予備動作が大きくなるのとリキャストが長くなるらしい。


クソ兎ベータとの楽しい楽しいお遊戯会が終わった俺は、仮称クソ兎L改めKにピアスを叩き込む。

一撃でKが沈んだところを見て、LMNが俺に特攻、OPQが逃走した。逃げなかったLMNには賞賛を贈ろう。スラッシュ。逃げ出した奴らにはお仕置きだ、俺から逃げられると思うなよ。


バッソ・ヴァルツォを起動し、前方へ飛べないか試したところいけたのでそのままOPQへ突撃、ピアス、スラッシュからのフラッシュスラッシュで倒す。最後に残しておいたH殿を倒せば討伐完了だ。


「一丁あがり!」


よし、レベルも上がってら。この調子でどんどんレベル上げだ。

兎は稀に蛇みたいに「シャーッ!」と鳴くことがあるようです。このゲームでは常時これですが。


ちなみにですが、今回の主人公のように自分より弱い敵(雑魚敵)を必要以上に痛めつける、とかいうのをやると結構カルマ値が貯まります。はよ教会に懺悔しにいけ主人公。

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