変身しろと言われても③
結構開きました。ノリに乗らないと文にできないもので…
ちょっと前。
「こ、これは……」
俺は変身の呪文を唱えた瞬間、目にも見えない速さで姿が変わり、さらに右手には身丈より大きい鎌が握られていた。
その姿はまさに可憐なる少女。俺の性癖にブッ刺さりであった。
「おー。あなたや理想はそんな感じなんですねぇ」
「理想………?」
「はい。あなたに感じられた性癖「幼女愛」の力を使い、あなたの理想の姿にしたのです」
「おっと、それには語弊があるぞ。俺は「少女愛」であって「幼女愛」ではない。」
そう、ペドフィリアとは1桁後半の女の子のことを指す。俺の好みは10代前半、言わば幼女ではなく少女。それは間違えられたくなかった。
「あー、悪いんですが性癖の力では一纏めにされてるので」
「おいふざけんな」
「というかこんなことしてていいんですか?あの子ピンチですよ?」
そうだった。早く行かなければ。
「あと、あなたはこれから戦士「ロリリオン」と名乗ってください。コードネームとして使用します。」
ネーミングセンスが微妙だが、まあいいだろう。
俺はヒーローとして今、走り出すのである。
不本意な形で。
「あんた……!」
「俺は恩人を見捨てて逃げるほどクズではないからな」
「ゲロ…覚醒しやがったな…!」
カエルは忌々しそうに俺を睨み、飛びかかる姿勢になった。
「さあ行くぞ、クソガエル」
「……助けられてしもたな」
少女を庇うように堂々と立ち、不敵な笑みを浮かべる少女の姿は、彼女にはまさに英雄に見えていた。
……………………が。
(何となく飛び出したがどうやって戦えばいいんだ………?)
英雄は焦っていた。
(俺は今までの人生で戦うなんて経験はない…この大鎌も振り回せるほど慣れてるわけじゃないし…このままだとやばいんじゃね?)
…………いや、迷ってる場合じゃねぇ。ここで逃げても戦っても死ぬなら、力を手に入れて生き残れる可能性のある戦いを選ぶ!どうせあのスピードで飛びつかれたら逃げらんねぇし!
(鎌を振るイメージだ…ゲーム画面と思ってイメトレしろ…落ち着いて…)
「目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…」
「あの娘はん大丈夫か!?」
大丈夫ではないです。
「いつまで待たせるゲロ!こうなったら…こっちから行ってやるゲロォォォ!」
待ちきれなくなったカエルは一直線に俺に向かって来る。
今こそ、イメトレの出番だ。
(タイミングは一発、リズムゲーと同じ、来い、来い、来い、来い………来た!)
ジャストを狙い俺はその大鎌を振り…………
見事に八つ裂きにした。
「ば、馬鹿な……この俺様が一撃だと……?」
斬られたカエルは砂と化して消えてしまった。
「…………………え、ワンパン?」
勝ち誇ってもいい場面なのに、俺は棒立ちしたまま、今の状況を飲み込めずにいた。
次回も短いです。
後、一応言っておきますが、主人公チート系ではありません。多分。




