入学式は疲れる①
朝六時半。
俺がいつも起きる時間よりも遥かに早い時間。
まだ外も涼しく、小鳥の鳴き声も聞こえない早朝。俺はスマホから突然鳴った着信音で目を覚ます。俺が昨日設定し忘れた目覚まし代わりと言わんばかりに、可愛らしいアニソンが部屋に鳴り響く。
「起きて兄貴!今日から学校でしょ?」
電話の主は俺の妹、芽亜。今日から中学二年生になる、13歳のロリだ。
「あぁ芽亜、おはよ。まだ時間はあると思うが?」
「何言ってんの。1時間はあるでしょ。」
それもそうだ。家から学校の間には路線が無いため、チャリで行かざるを得ないのだ。しかも1時間漕ぎっぱなしである。受験の時もかなり大変だった。
「確かに、余裕もって登校したいな」
そう言って、芽亜からの電話を切ろうとしたのだが、
「ところで兄貴。今日声高くない?ってか誰?」
妹から意味の分からない発言を受けた。
酷いやつだ。誰って俺に決まってんだろ。実の兄に何を言うか。
「誰って、優希だけど」
「でも、声すごく変だよ?」
さらに意味がわからん。
………と、だんだん目が覚めてきて、ようやく違和感に気づいた。声が高い。腕に毛が少ない。というかツルツルだな。めっちゃ綺麗やん。女の子かよ。しかも、視点も低くなっているように感じる。
俺はだんだん怖くなってきた。
(落ち着け………落ち着け……)
スマホから「兄貴、大丈夫!?」という声が聞こえるが、お構い無しで落ち着くことに集中する。
そして、意を決して姿見の前に立った。
「うそ………………だろ………………」
スマホから芽亜の心配する声が聞こえる。しかし、俺は目の前の状況を飲み込めず、言葉を失っていた。
俺の姿の原型はなく、そこには幼女が立っていたのだ。
白く長いボサボサの髪。低い身長。そして、圧倒的に整った容姿。まさに俺の性癖を具現化したようなものだった。
だが、喜びよりも驚きが勝っていた。
「俺が……………俺が………………」
「ロリになっちまったァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
幼女の甲高い叫びが部屋全体に響いた
二話もすぐ更新しますので………お待ちを。




