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第2話 悪魔退治の初見学!

「ここだわ」

芽衣さんの手のひらのスピリアが今までにないくらい煌々と輝いている。

「ここ……?」

連れてこられたのは望が襲われたような路地裏。記憶が蘇り、少し身震いしてしまう。

そんな私の背中を芽衣さんがさすってくれた。

「大丈夫よ。あの悪魔は私が倒したから」

ニコッと笑いかけてくれた。その笑顔にほっとする。

すると、後ろから何かうめき声が聞こえた。

声の方へ向くと狂暴化したと思われる3人組がいた。

「ひっ…………!」

すると、芽衣さんがバッと私の目の前を手のひらで隠した。

「目を合わせると戦闘モードになるから気をつけてね! …………ってなんでもう戦闘モードになっているのよ!!」

「さっき、芽衣が合わせてしまったんでしょ」

はぁ、とため息をつきながら雪が言った。

「ウ、アアアアアー!!」

と3人が一気にわたしたちの方へ襲いかかってきた。

「未来の後輩もいることだし、ちゃちゃっと片付けちゃうわよ!」

そう言ってスピリアを手のひらに乗せると、緑色の眩しい光に包まれる。ギュッと目をつぶる。

次に目を開けた時には、緑色の衣装に身を纏った芽衣さんの姿が。そして、手にはツルが巻かれていて、綺麗なピンクの花が咲いている弓が。

「一発で決めるわよっ!」

ギュルッという音がした後、緑色の矢が現れた。

矢を射る目はさっきのおどけた顔は消えており、代わりに真剣な横顔があった。

(芽衣さん、かっこいい……私も魔法使いになったらこんな風になれるのかな…………?)

バシュッ、バシュッ!

矢を射ってから芽衣さんがキョロキョロと見渡し始めた。

「もう一人はどこへ行ったの……?」

確かに、もう一人がいなくなっている。

すると、後ろから襲いかかってきた。

「…………っ!」

ザンッ!

と、どこからともなく現れた剣で一閃した。

「ふぅ、危なかったわね。大丈夫? 穂乃花?」

額の汗を手で拭いながら言った。

「あっ、はい! 大丈夫です! 芽衣さんこそ怪我ないですか……?」

もっちろん! と芽衣さんは笑顔で答えた。

「お疲れ様、芽衣! さっきは見ててヒヤヒヤしたわよ」

雪が少し身震いした。

「ごめんごめん、まぁ、でも無事退治出来た訳だし一件落着で………………」


ブォン!


「…………! な、なにここ……!!」

不気味なものでドームみたいに囲われている。そして、一本の道だけがある。まるで誘い込まれているように。

「もぅ、疲れてるんだから早く帰りたいのに、

なんでよりによって魔人なのよ!!」

芽衣さんは地面が砕けるんじゃないかってくらい激しく踏みつけている。

「ま、魔人…………?」

脳内にハテナマークが大量発生していると、芽衣さんが説明してくれた。

「魔人っていうのはね、悪魔の進化バージョンみたいなものなの。悪魔に操られた人が数人食べると魔人に変化するのよ。

そして、今私たちがいるのがフィールド」

倒さないと出られないからめんどくさいのよねぇ、と芽衣さんは言った。

「ほら、行くわよ。魔人は一番奥の大きな部屋にいるの」

芽衣さんに手を引かれて走る。途中、悪魔がたくさんいたけれど、芽衣さんはあっという間に倒した。

かっこいいなぁ、私も芽衣さんみたいになりたいなぁ

「はい、着いたわ。ここよ」

そう言われて来たのは本当に大きな部屋。

真ん中には真っ黒い怪物みたいなのがいる。

そして、その中心には丸くなった女性の姿が。そのことについて芽衣さんに訊くと、

「あの人は悪魔に取り憑かれた人。

魔人はあの人の魂を全部吸収して強くなって、また人を食べて強くなって……の繰り返し。

1ヶ月もすればここら一体は闇に包まれてしまう。それを阻止するのも私たちのお仕事。

ちゃちゃっと倒してくるから雪といてね」

ニコッと笑って魔人の下へ走っていく。

「魔人、私が相手よっ!」

そう言って矢を放とうとしたけれど、前に出過ぎて勢い余って前にクルンと一回転。そして、打たれた矢は奇跡的にも魔人の目に命中。

「…………ふっ、計算通り」

「そんなわけないでしょ、偶然よ偶然」

と雪は小さなため息をついた。

ムキーッて芽衣さんはカンカンだったけど。

魔人はさっきの矢の攻撃に腹が立ったのかどんどん芽衣さんに攻撃を繰り出してくる。

「んもぅ、そんなに怒らないでちょう、だいっ!」

ドバシュッという鈍い音がした。よく見ると、緑色の矢ではなく、黒い四角い物体が魔人に向けて発射されている。


「私のスマホォォォォォッ! まだギガ数残ってるのにぃぃぃぃぃっ!!」


という芽衣さんの叫び声とは裏腹にスマホは綺麗な放射線を描いて見事魔人のおでこに命中。

「芽衣、慌ててポケットに突っ込んだから弓のつるが矢と勘違いして飛ばしたのね。

新手の物理攻撃かしら…………?」

なんて雪が感心している。

(雪、感心してないで助けてあげてよ……)

魔人は痛かったのかフゥフゥ言っておでこを押さえているし。

敵とはいえなんかちょっと可哀想…………

そして、さらに攻撃を繰り出す魔人。

芽衣さんが魔人に捕えられてしまった。

「芽衣さんっ!」

「大丈夫よっ! 後輩になるかもしれない子にドジなところ見せられないものねっ!」

(もうすでにドジを連発している気が…………)

すると、芽衣さんは魔人をつるでぐるぐる巻きにして身動きが取れないようにした。

「あとちょっとだったわねっ!

そう簡単に私は倒せないわよっ!」

『アロー・レイン・ファンタジア!』

そう芽衣さんが叫ぶと、魔人の頭上に矢が大量に出て来た。

芽衣さんがパチッと指を鳴らすと、矢が雨のように魔人に降りかかった。砂埃が舞って思わず目を閉じてしまう。

次に目を開けた時には魔人は跡形もなく消えていた。

芽衣さんは魔人がいたところにダッシュしていた。

「あーぁ、角が少し欠けてる……

角が欠けて残念か、この程度で良かったというべきか…………」

「ドジったというべきね」

新しい選択肢作らないでよーっ、て芽衣さんは怒っていた。

その後、無事に救助が終わり帰るところを芽衣さんに引き留められた。

「穂乃花、これ見て!」

そう言って、芽衣さんの手のひらを見ると小さい綺麗な白い玉がちょこんと乗っていた。

「綺麗……」

「これはね、武器の出し入れする玉なの」

そう言ってスピリアに近づけると、綺麗な玉が吸い込まれていった。

「それで、剣とかを出したかったら、剣を出したい! って願えば出てくるの。こんな風に」

と、その場でやってくれた。

戦闘状況で武器を変えて戦う芽衣さんはやっぱりかっこいいな、と改めて感じた見学でもあった。


「んーっ! 疲れたぁ!」

グーッと背伸びする芽衣さん。

すると、頭上から「めーいっ!」と言う元気な声が聞こえた。

「芽衣、魔人退治お疲れ様っ!

後ろのツインテの子は誰? 足手まといでもつれてるの?」

「足手まといなんかじゃないわよ、琴音。

見習い魔法使いなの」

ニッコリと笑いかけたけれど、琴音と言われた子ははぁ、と深いため息をついた。

「呑気に新人教育してる場合じゃないと思うけど?

最近は『ノワール・シャドウ』のやつも動き出してるって話だし」

『ノワール・シャドウ』……? よく分からないけど強敵な気がする。

「だからよ。人手は多い方がいいでしょう?

話はそれだけ? 私疲れてるの」

「手短に済ますよ。実は芽衣に頼みがあって来たんだ」

頼み? と芽衣さんは眉をひそめた。

「悪魔の数が去年の3倍に増えてる。狂暴化する人間が圧倒的に増えて、また闇の時代に戻ってしまう」

芽衣さんの活躍(ドジ?)いかがでしたでしょうか?

そして、新キャラに琴葉ちゃんが出てきました!

これからの二人の活躍にご期待ください!


次回は明日の17時45分頃に投稿予定です!




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