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ラスティア群像劇~第2章~  作者: niseimo38
第5章~悪魔の野心は花開くか~

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078、夫婦の語らい

筆者半分AI半分作成

(早朝・守護者としての日常の始まり)


 まだ朝露の残る静かな時間。

 屋敷の前で、ゴルゴンとエンは並んで朝日を眺めていた。


 柔らかな光が大地を撫で、空気はどこか澄んでいる。

 この地に来てから何度も見た景色だが、今朝は少し違って見えた。


「この地域の裂け目は私が管理する。必要であれば、エン……お前の力も借りたい」


 低く落ち着いた声でゴルゴンが言う。


「何を今さら。もとよりそのつもりだよ」


 エンは肩をすくめ、微笑んだ。


「村の構成も見えてきたね。魔術師が多い。エレンやワット、オーウェンは例外だが……ほとんどがアステリーテから魔術を学んでいるようだ」


「それは都合がいいな」


 ゴルゴンは腕を組む。


「白兵戦になれば悪魔たちを前衛に置く。私が指揮を執る。後方から魔術支援――理にかなっている」


「私は裂け目を塞ぐ間、動けないからね。引きつけてくれるなら助かるよ」


 しばし沈黙が落ちた。


 鳥の声だけが朝の空気を揺らす。


「……それより」


 ゴルゴンはふと視線を横に向けた。


「村の者とは馴染めそうか?」


 エンは少し笑う。


「心配なのはあんたの方だよ」


「ふ、大丈夫だ。ルートルードとオーウェンとは話しやすい」


「私はキュリアスとアステリーテとよく話したよ」


 ゴルゴンは興味を示すように眉を動かした。


「どんな者だ?」


「キュリアスは斧の戦士。実力は私たちと同格だね。見た目は怖いが温和な男だ」


「ほう……」


「アステリーテは六大属性すべてを扱う上位魔術師。後方指揮も任せられる逸材さ」


「頼もしいな」


 エンはさらに思い出したように続ける。


「それと……スゥという子がいる。銃使いだ」


「銃か。実弾か光線かで話は変わるな」


「マナの弾を具現化して速射するタイプらしい。跳弾が得意だそうだ」


 ゴルゴンは小さく笑った。


「面白い。味方なら心強いな」


 再び静寂が訪れる。


 朝日がさらに高く昇り、影が短くなっていく。


「ねえ、あなた」


「どうした」


「この地に来た時は思わなかったよ。まさか守る側になるなんて」


 エンの声はどこか遠くを見ていた。


「私はてっきり……力で支配し続けるものだと思っていた」


 ゴルゴンはゆっくりと息を吐く。


「裂け目の存在が大きすぎた。方向を変えるのは必然だったのだろう」


「この世界は優しい。でも危うい」


「力で押せば、砕けてしまいそうなくらいにな」


 エンは微笑む。


「だから守ることにしたのね」


「ああ。支配よりも……守る方が必要だ」


 少しの間、二人は言葉を交わさず朝日を見ていた。


「あなた」


「なんだ」


「今のあなた、かっこいいわよ」


 ゴルゴンは肩を揺らして笑う。


「惚れ直すだろう?」


「うふふ。思いっきり惚れてやろうかしら」


「こんな姿、他人には見せられん。……お前もな」


「独占欲? 嫌いじゃないわ」


 やわらかな空気が流れる。


「いつでもお前は味方だった」


「だって、あなたは特別だから」


「おや、君も独占欲があるのではないか?」


「そうかもしれないわね」


 その時だった。


 屋敷の扉が開き、少年が顔を出す。


「おはようございます!」


 ティエザが駆け寄ってくる。


「二人で朝日を見ていたんですか?」


「ああ」


「ええ」


 少年は少し羨ましそうに笑った。


「仲が良くていいですね」


 ゴルゴンは静かに言う。


「お前もその一人だぞ」


 ティエザの顔がぱっと明るくなる。


「本当ですか? ありがとうございます!」


「今日は格闘術を教えてやろう」


「えっ、本当に!? やった!」


 満面の笑みだった。


 エンがくすりと笑う。


「あらあら。嬉しそう」


「剣も少しは使えるんですよ!」


「なら、もっと強くなろう」


「うん!」


 朝日は完全に昇り、

 守護者としての一日が静かに始まろうとしていた。

戦略を話し、住む者を話し、互いの思いを話す。

そこにあるのは、愛だけではない、信頼、愛情、そして、静かな独占。

二人だけの秘密の時間。それは、彼らにしか分からない、大切な時間。

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