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ラスティア群像劇~第2章~  作者: niseimo38
第5章~悪魔の野心は花開くか~

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071、悪魔は怖いが魔族なら?

筆者半分AI半分

 簡易とはいえ、小屋は形になった。

 切り出したばかりの木の匂いが、夕暮れの空気に混じっている。


 下級悪魔たちが、きゃあきゃあと騒ぎながら中へ入り込んでいく。


「これが、この村での第一歩か……」


 ゴルゴンは目を細めて呟いた。


「まあ、不格好だね」


 横からエンが軽く笑う。


「まずはこれでいいんだ」


 噛み締めるように、ゴルゴンは答えた。


「それじゃ、私たちはこれで――」


 タフィスが帰ろうとしたところで、


「ん? タフィスもティエザもリルカージュも、この小屋でしばらく暮らす予定だが?」


 エレンが首を傾げる。


「は?」


「え?」


「……まあ、想像は出来た」


 三者三様の反応が返る。


「ちょっと待ってくださいよ! 悪魔と一緒って怖すぎですって!」


 タフィスが慌てて後ずさる。


「タフィス、諦めよう。私たちは今日まで生きてこられたことに感謝しながら骨になろう」


「怖いこと言わないで!?」


 軽口を叩くリルカージュに、タフィスが半泣きで叫ぶ。


「でも、そんなに怖くないですよ、皆さん」


 ぽつりとティエザが言った。


「甘い! 甘いよティエザ君! 悪魔って食べ物=人間なんだよ!」


「と言うより、なんでティエザはそんなに冷静でいられるんだ?」


「ゴルゴンさん、多分、お子さんがいますよ。しかも、何か事情がありそうな」


「ティエザよ。もっと言ってやれ」


 ゴルゴンが腕を組んだまま促す。


「あ、はい。ゴルゴンさんがいれば、悪魔たちも勝手に食べたりしないと思いますし……まずゴルゴンさん自身、その気は全くないと思います。そんなことしたら、きっとエレンさんが黙ってないでしょうし」


「うーん。まあ、エレンさんが黙ってないには同意、かな」


「まあ、大丈夫……なのかな?」


 タフィスとリルカージュが顔を見合わせる。


「怖いなら俺も同席しようか?」


 ワットが気楽に言った。


「是非!」

「お願いします!」


 二人の声が重なった。


「ゴルゴンさん、小屋の広さ大丈夫です?」


「タフィスの設計だと、数人増えた程度なら問題なく寝られるはずだ」


「ならよかった」


 ティエザはほっと息をついた。


「しかし、魔族とは暮らせても悪魔と暮らすのは恐怖、か。魔族も元を辿れば悪魔なのだがな」


 エンが苦笑する。


「まあそう言うな。事前に伝えてなかった私の落ち度だ。許せ」


 エレンは短く頭を下げた。


「しかし、ティエザと話をしておいてよかったぞ。人間側の理解者となってくれたのだからな」


「えへ、ありがとうございます」


「それじゃ、今日は小屋で寝るとしますか」


 ワットが肩を回す。


「うむ、そうしよう」


 ゴルゴンが頷いた。


「ゴルゴンさん、隣って空いてますか?」


「む? エンの反対側なら空いているが?」


「じゃあ僕、ゴルゴンさんの隣で寝ますね」


 あっさりと言い切るティエザに、


「ティエザ、一体何があったらここまで信頼出来るの?」


 リルカージュは本気で首を傾げた。


 小屋の外では、夜の風が木々を揺らしていた。

悪魔にガチ恐怖するタフィスとリルカージュ。と、対比するかのように信頼しきるティエザ。

見ていて面白いですね。最初一番怖がっていた子が、今は一番理解者になっている。

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