056、決断の余韻
AI作成セリフ筆者
妖狐は目を細め、嬉しそうに微笑んだ。
「わざわざとどめを刺してくれてありがとうな。感謝するぞ、若者」
タイラントは妖狐をしっかり見据え、静かに応える。
「いえ、僕なりの、覚悟です」
その様子を見たエレンは、小さく頷く。
「そうか。それがお前の答えか」
「はい」
タイラントの声には迷いはなかった。
フラワリングは、少し肩の力を抜きながら言う。
「……さてと、とりあえず、妖狐さん。私たちは敵意はないです。というより完全に挫けました」
モンテも頷く。
「気絶している者たちは、今の殺気で何が起きたかも分からないでしょう。はっきり言って、助かりました」
妖狐は小さく笑う。
「ほほ。そなたらがそう言うなら、素直に受け取るとするかの」
エレンも肩を落とし、言葉を添える。
「私も降参だ。それに、タイラントがこの決断をした以上、責任を取るのは私の仕事だからな」
妖狐は頷き、静かに言った。
「左様か。……嘘はないようじゃな。なら怪我を治してしんぜよう」
「感謝する」
エレンは礼を尽くす。
フラワリングが、寝てしまった仲間たちを見渡して呟く。
「さて、寝ちゃったうちの子たちはどうしましょうかね?」
モンテが提案する。
「一人ずつ運んでくか?」
妖狐は微笑み、指示を出す。
「そんならそこの離れを使うとよい。起きるまでそこで待機しておれ」
「ありがとうございます」
フラワリングは素直に従う。
エレンは周囲を見渡して呟く。
「すごいな。もう問題なく動ける……」
タイラントも感嘆の声を漏らす。
「妖狐さんはすごい方ですね」
妖狐は二人を見つめ、穏やかに告げる。
「そこの二人は少々話を聞きたい。ついてまいれ」
エレンとタイラントは頷き、共に本殿へ足を踏み入れた。
そこには、すでに先客の姿があった。
「妖狐、お疲れさん」
ライが声をかける。
「ライもお疲れさん」
妖狐が返す。
エレンは途端に正座を取り、深々と頭を下げた。
「ライ、様。この度はお騒がせして申し訳ありません!」
タイラントはその様子を目の当たりにして、少し驚いた表情を浮かべる。
ライは肩をすくめて答える。
「うむ。まあ話は妖狐がするから、私のことは気にせんでくれ」
「かしこまりました!」
エレンはすぐさま返事をする。
タイラントは小さく呟く。
「エレンさん……?」
妖狐は楽しげに笑った。
「ほっほっ! ライの圧に怖れ敬っているようじゃの」
「もしかして、逆らってはいけないモノって……」
タイラントは察する。
「当然ライ様だ」
エレンが小声で答える。
「なるほど」
タイラントは頷いた。
妖狐は二人に向き直り、静かに告げる。
「さて、では、聞いていくとするかの」
妖狐とライの圧倒的存在感。その前ではエレンもこの有様です。
彼女は二人にいったい何を聞いていくのでしょうか?
そして、二人はどのような決断をするのでしょうか?




