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ラスティア群像劇~第2章~  作者: niseimo38
第3章~王国を巻き込むゆがみ事情~

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053、ギルド「真夏の蝉時雨」

筆者半分AI半分作成

夕暮れ前、一行は宿を探そうと繁華街に足を踏み入れた。その途端、町全体に警報が響き渡る。


「裂け目の前兆が確認されました。住民の皆さんは自警団の指示に従い直ちに避難してください!」

ヒサメの声でアナウンスされたその内容に、エレンは耳を澄ませる。


「皆さん、北へ逃げてください! 北へ進んだらイヅモ君が案内するんで彼に従ってください!」


「どうやら彼女が自警団とやらの人みたいだな」

エレンがつぶやくと、


「しかし、こうも早く裂け目に出会えるとは、運がいいわね」

エレシィが少し興奮気味に応じた。


「どうします? 避難するなら北ですが?」

タイラントは周囲の混乱に戸惑いながら訊く。


「南へ向かう。チャンスと見ていいだろう」

エレンは鋭く判断を下す。


「ですわね。ようやく研究できるわ」

エレシィの目が輝く。


「そこの旅行者さん。裂け目に向かうのは勝手ですが、命を落としても知りませんからね!」

エンジは軽く警告する。


現場に到着すると、先ほどの二人、ヒサメとチェルシー、そして一人の青年が待ち構えていた。


「ヒサメ、後方支援お願い!」

チェルシーの声に、ヒサメは即座に応答する。


「もちろん! 月詠にも能力上昇の術をかけるわ」

「かたじけない! チェルシー! 後ろの観光客は放置でいいんだな?」

月詠が確認すると、チェルシーは笑みを浮かべて答える。

「自分の身は自分で守る! そう言っていたからね」


三人は不安定なゆがみを前に、警戒を緩めず確認作業を進める。


「ふむ、殺気がないな。悪意もない。ただ、混乱してるか?」

エレンが観察すると、エレシィがたしなめるように言った。


「何言ってるの? ヒサメはあちらの対処で忙しいだけじゃ――」

「違います。エレンさんはその奥、裂け目へと向いています」

タイラントの言葉に、ヒサメは新たに指示を出す。


「月詠! 今回は無闇に切らないで。いつもと違う」

「安心されよ。なんとなくだが気配が違うのは感じ取れている!」


「そろそろ裂けるよ。構えて!」

チェルシーの号令で、瞬間、ゆがみは裂け、大きな穴が開く。


向こう側の世界は荒廃しておらず、文明が息づいているように見えた。


「話に聞いてたのとだいぶ違うじゃない」

エレシィが驚く。


「……いや、これは、"終わろう"としているんだ」

エレンの声には、重い洞察がこもっていた。


「え?」

チェルシーは修復の準備を整える。


「私は修復に入る。月詠! 頼んだわよ」

「了解! む?」

月詠は警戒しつつ、迫りくる存在に目を見開く。


裂け目の向こうから、次々と人々が現れた。総勢12人。


「やばいってやばいって! 3竜が混ざって空間が歪むとか聞いてない!」

「どこかに繋がってる!」

「よっしゃ! 俺が一番乗りだ!」


月詠は目を疑い、ヒサメ以外の全員も驚愕する。

裂け目の向こうから、次々と人々が現れた。総勢12人。月詠は目を見張り、ヒサメ以外の全員も驚愕する。


「ここどこ? てか何人か私たちのギルドの人、飲み込まれちゃったわね」

「そういう時はこう思おう。樹海には“死”がつきものだと」

「何人こっち来た?」

「待って! 焦って気が付かなかったけど、思いっきり人がいる!」


ヒサメが鋭く問いかける。

「ようやくお気づきのようね。あなたたちは何者?」


「私はフラワリング・ロジック。冒険者ギルド『真夏の蝉時雨』のリーダーよ。みんな! 落ち着いた子から自己紹介!」


まず前に出たのは、夏陽。

「百合川夏陽です。副リーダーです」


そのすぐ後ろに、モンテ。

「モンテ・ジスモリッチだ。助けていただき感謝する」


続いてフーサイ。

「フーサイ・アガルです」


銃を構えたケインが名乗る。

「ケイン・ルーニー。銃士です」


勢いよく走ってきたのはミイルエ。

「ミイルエ・セムックだ! 一番乗りは俺だぞ!」


武士のような気迫を放つ向日葵。

「朝霞向日葵。ブシドーです」


医術の心得を示すセレスチア。

「セレスチア・ラクラージュよ~。怪我なら私が治してあげるわ」


陣頭指揮に自信のある葵。

「雲中葵だ。陣頭指揮と刀の扱いなら任せておけ」


無口だが存在感のあるセンシティ。

「……センシティ」


礼儀正しく挨拶するアジルス。

「アジルス・ステノス。お救いいただき感謝」


忍者の風格を漂わせる夏影。

「仙道夏影でござる。忍ぶ者と書いて忍者でござる」


最後にフラワリング・ロジックが一礼し、全員を見渡す。

月詠は息を呑む。

「多いな!? 自己紹介ありがとう! 君たちは下がっていたまえ!」


「そろそろ閉じるよ!」

チェルシーの号令に、ヒサメも承認する。

「周囲は彼女ら以外問題なし! そのまま閉じて大丈夫よ!」


程なくして裂け目は修復され、ゆがみへと戻った。


一気に人が出てきましたね! 総勢12名! 多いわ! 全員覚えなくてもいいですからね(笑)

彼女らは樹海に挑む冒険者ギルド「真夏の蝉時雨」の人たちです。

あちらの世界ではあの後空間が歪みきって消滅してしまいます。なんということだ……。

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