046、妖剣を持つ若者
AI作成、セリフ筆者。
王城の広間に、エレンとエレシィが姿を現した。
フェルナンドは穏やかな笑みを浮かべながら、彼女たちを迎える。
「エレンか。外出禁止令の最中だが、もう大丈夫なのか?」
「ああ。もう心配ない。念のため国民は今日は休ませるといい」
エレンの声には、冷静ながらも確固たる自信があった。
「分かった。して、何用かな?」フェルナンドが尋ねる。
「時空のゆがみの研究のために他国へ旅に出たいと思います。これがうまくいけば、より効率的にゆがみを活用できると思います」エレシィが軽やかに言った。
フェルナンドは少し考え込み、やがて頷く。
「そうか。国の発展に役立つのなら、好きに旅をすると良かろう。資金は必要か?」
「あれは私が何とかする。それと、村の若者の一人を少々お借りしたい」エレンは落ち着いた声で告げる。
「なぜだ?」フェルナンドの眉がわずかに上がる。
「彼には、今後セントビアにどのような影響が出るかを見極めてもらいたいのです。今を生きる者ではなく、将来を見ている者の視点で、な」
フェルナンドは微笑を浮かべ、感心したように頷く。
「なるほど。それはいずれ我が娘が王位を継いだ時に役立ちそうだな。許可する」
「感謝する」エレンは礼を述べた。
エレシィは軽く眉を上げる。
「誰よ、その若者は?」
「タイラント。兵士を志している有望な若者だ」エレン
「私の研究の邪魔にならないでしょうね?」エレシィ
「それは彼が決めることだ」エレン
「……やれやれ」エレシィはため息をついた。
数分後、エレンは兵舎へ向かい、女性に声をかける。
「お邪魔するぞ。ここにタイラントはいるか?」
「え、はい。タイラントなら私の息子ですが……」
エレンは静かに言葉を続けた。
「私はエレン。ナスティアの者だ。王の命により、タイラントを一時私預かりとしたい。可能か?」
「え? まだ何の連絡も来ていないのですが……」
「先ほど決まったばかりですの。大丈夫。安全は保障するわ。将来を担う大役よ」エレシィ
女性はしばらく戸惑ったあと、納得して頷く。
「はあ。ちょっと、呼んできますね」
間もなく、タイラントが現れる。
「どうも、僕がタイラントです」
「君がタイラントか。……うむ、良い目をしている。これから、世界を旅するのだが、同行してほしい。準備ができるまで待っている」エレン
「一つ質問していいですか?」タイラント
「なんだ?」エレン
「なぜ、兵士ではなく、僕なんですか? 旅をするなら守られるだけの僕は足手まといでは?」
エレンは静かに目を細める。
「君の”目”だ」
「目?」タイラントは首を傾げる。
「君は、国王に心酔していない。かといって、嫌悪もしていない。純粋なんだ。その純粋な意見が欲しいんだ」
「それは、僕じゃないと出来ないことですか?」
「ああ。ここの国民はほぼ全てが王を心酔している。その目では判断を誤る」
タイラントは少し考え込み、やがて頷いた。
「……分かりました。では、行きましょう」
「荷物の準備はしなくてよろしいの?」エレシィ
「僕に必要なのは、この剣だけですから」タイラント
エレンはその剣を見つめ、感慨深げに呟く。
「……妖刀、いや、妖剣か」
「お気づきでしたか……。生まれた時から、この剣以外の物を持つと、必ず怪我をしていました。代わりにこの剣を持つと全く傷つかなくなります」タイラント
エレンは少し笑みを浮かべ、決意を固める。
「どこで手に入れたか聞きたいが、今は旅に出ることにしよう。おいおい聞く」
「分かりました」
この世界において魔剣とは、魔が宿る剣、つまり、良くも悪くも力をブーストする剣です。
妖剣は、持つ者を災いが襲う剣です。つまり、力のブーストがありません。
タイラントは、全く傷つかなくなると言いました。これは、”自分は”という但し書きが付きます。
つまり、この剣を手離すと自分が傷つき、持っていると他人が傷つきます。だから妖剣なのです。




