040、メモリの中のデータとは?
筆者執筆、AI修正
アキバスは時空管理局ラスティア支部に戻ると、静かに声をかけた。
「ただいま戻りました」
執務室の奥に座っていた支部長ディバインは、厳格な視線をアキバスに向ける。
「ご苦労。調査はどうだった?」
「はい。まずはこちらをお見せしようと思います」
アキバスは手に入れたUSBメモリを差し出した。
ディバインはじっとそれを見つめる。
「ふむ。使えそうか?」
「錆を取れば。それと、使うにはディバインさんだけが所有している機械の使用許可が欲しいです」
「良いだろう。少し待ってろ」
ディバインは机の中からノートパソコンを取り出し、アキバスに手渡した。
「中身が分かったら教えてほしい。頼んだぞ」
「はい、分かりました」
アキバスは調査部の部屋へ向かい、そこにいた助手を呼び止める。
「タイチ! これの錆取りをしてほしい」
「あ、部長! 錆取りですね。魔術を使っても大丈夫ですか?」
「問題ないだろう。出来るだけ早急に、だが慎重にやってくれ」
「任せてください。どれどれ……。これなら私の術式で1分あれば落とせますね」
「よし、やってくれ」
「分かりました」
タイチが詠唱すると、小さな紋章がUSBメモリの錆に沿って幾つも展開される。みるみる錆が落ち、元の輝きを取り戻したUSBメモリが姿を現す。
「終わりました。ところで、この中身、何が入ってるんでしょうね?」
「それを調べるのだ。支部長から機械を借りてきた。これで確認する」
「となると、私は見ない方が良さそうですね。情報レベルが高そうだ。コーヒーでも淹れてきますよ。部長は微糖がいいんですよね?」
「ああ。出来たらそこらへんに置いといてくれ」
「分かりました。じゃあちょっくらコーヒー淹れてきますね」
アキバスはノートパソコンにUSBメモリを差し込み、画面をじっと見つめた。
「うん……? データは一つだけか。ファイル名は‘無題’。暗号もなし……。ウィルスでもあると厄介だな。でも、開いてみないと分からんな。賭けるか」
彼はファイルを開く。中には、数行の文章が書かれていた。
「……おいおい。これ……本当か? 仮説……だが、最近のアングリアで起きたことを考えると……まずいな。この仮説、こちらでも当てはまる。だとすると、今すぐ止めないと取り返しがつかない……。こうしてはおれん!」
アキバスは即座に判断を下す。
「タイチ、コーヒーはいらん。それとお前はホムラのところに行け。私は支部長に急ぎ伝えてくる」
「どうしたんですか部長? それにホムラさんのところに行くの、何でですか? あの人苦手なんですよ」
「タイチ、よく聞け。お前はこれから治安維持部に所属しろ。お前の実力なら問題なく任務をこなせる」
「本当にどうしたんですか部長? 私は調査部所属ですよ?」
「すまん、説明してる暇はない! 私は支部長のところに行ってくる!」
「あ、ちょっと部長!」
アキバスはどうやら何かを知ってしまったようです。それもとても大事なことを。
これは世界の根幹を揺るがす事態へと発展していきます。




