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ラスティア群像劇~第2章~  作者: niseimo38
第2章~和美とイザヨイ、二人の神童~

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32/83

032、まずはお腹を満たしてから

AI作成セリフ筆者

広間には優しい光が差し込み、砂の床に淡い影を落としていた。

サクラはベッドから起き上がり、まだ少しふらつく足取りで席につく。


「えっと……お名前は?」サキが優しく尋ねる。

「先ほど、サクラと名乗れと言われました」

「サクラさんね。これ、よかったらどうぞ」サキは小さなお粥の入った器を差し出した。


「これは?」サクラは不思議そうに見つめる。

「お粥です。お口に合えばよろしいのですが……」

「ありがとうございます」サクラはそっとスプーンで掬い、口に運ぶ。


「……優しい味。すごく、ホッとします」思わず顔がほころぶ。

「良かった……! まずは少しでも食べて元気になりましょう。自分を考えるのはそれからでも遅くないです」サキの声に、サクラは深く頷いた。


イザヨイが小さく笑う。

「ヘルガイトさん、お米のどの辺が豪勢なの?」

ヘルガイトは腕を組み、にやりと笑った。

「この辺じゃ滅多に手に入らないからな。サキなりにおもてなしと労いを考えて出したんだろう」

和美も感心したように目を丸くする。

「サキさんすごいね」


粥を食べ終え、サクラは口元を拭いながら言った。

「ごちそうさまでした」

「いえ。どうですか? 少し動けそうですか?」サキが気遣う。

「おかげさまで、この中を歩き回るくらいは出来そうです」

「そっか。なら良かった」


卯月が声を張る。

「みんなー! ご飯できたわよー!」

和美とイザヨイも笑顔で立ち上がる。

「私たちもご飯だね」

ヘルガイトはにやりとサクラを見る。

「せっかくだから同席したまえ。賑やかだぞ」

「はい、そうさせていただきますね」サクラは少し緊張しつつも、嬉しそうに席につく。


卯月が根菜のソテーを差し出す。

「私が持ってきた漬物も一緒にどうぞ」

ディルが興味深げに覗き込む。

「お、漬物付きか。今日はなんの漬物だ?」

「きゅうりだよ。ぬか漬けって言うらしいんだ」

クーが注意する。

「ディル、もう少し塩分控えないとダメ」

ラジリーは舌鼓を打ちながら笑う。

「昨日は昆虫食だったから根菜のソテーは舌が鳴るわね」

トスクが不思議そうに訊ねる。

「それってすごく不満なんですか?」

ラジリーは笑って首を振る。

「逆よ。楽しみってこと」

ピーゼンも口を挟む。

「昆虫食も美味しいよ?」

コーエンは穏やかに言う。

「食べることができればそれだけで幸せですよ」


サキが笑顔で勧める。

「根菜のソテーはシンプルな分、素材の味をしっかり味わうといいわよ」

和美とイザヨイも静かに頷く。

「今日も食事ができることに感謝」

「感謝」


卯月は微笑みながら二人を見つめる。

「あらあら二人とも、すっかり食事の大切さを噛み締めちゃって。ウフフ」

ヘルガイトも嬉しそうに頷く。

「な? 賑やかだろ?」

サクラは周囲を見渡し、自然と笑みを浮かべた。

「はい、とっても」


ディルがぬか漬けを手に取り、サクラに向かって言う。

「サクラ、このぬか漬け、すごく美味しいぞ! お前も食べてみるといい!」

クーが横から注意する。

「寝起きにこのしょっぱさは堪えるからやめなさいディル」


サクラは小さく笑い、スプーンでひと口。

「……まあ! とっても美味しいですね!」

「だろう!」ディルは得意げだ。

クーはあきれ顔。

「あのしょっぱいののどこがいいんだか……」


サクラはふっと遠い記憶を思い出すように目を細める。

「この味、昔どこかで食べたかもしれません」

ディルは眉を上げる。

「ほう? 漬物にゆかりのあるお人か」

卯月が考え込む。

「それなら、農村出身とかかもね」


サクラは不安げに問いかける。

「あの……漬物にご飯を合わせる食べ方って変ですか?」

イザヨイは笑顔で答えた。

「全然変じゃないよ。私たちも昔やってたもん」

和美も頷く。

「うん、やってたやってた」


サクラは柔らかく笑みを浮かべた。

「その食べ方をしてたような、そんな記憶があります」

和美の目が輝く。

「そうなんだ! もしかしたら私たちと縁があったりして!」

サクラは微笑む。

「うふ、でしたら運命的な出会いですね」


広間には、砂の居城に新しく生まれた小さな日常の温もりが満ちていた。


サクラさんも早速ヘルガイトたち荒野組に巻き込まれてますね。

荒野の殺伐とした雰囲気とは対象的な平和な空間。これに飲まれるともう荒野には戻れないかも?

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