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国王一家は堅実です  作者: satomi


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4/7

4.我が家で一番愛されているのは…多分ワーグ。

10年後

ジョニーとセリーヌは15才になった。二人とももうすぐデビュタントだ。


一年に一度しか使わない謁見の間、ピッカピカのピッカピカにしてやるからな!もう眩しいって、目が開けられないよ~ってくらい!



ここで、重大発表!ジョニーとセリーヌに妹ができました☆


現在7才です。名前はスザンヌ。この子も黒髪で紫の瞳です。悩みの種は、『おにーさまとけっこんする』って言ってることかな?無理だよ。……うっ胃が……痛い。スザンヌだって嫁に行かなきゃいけないんだしなぁ。



最近、ジョニーは俺とイリーナについてきて、国民の生活を体験するようになった。もう2年位前からかなぁ?帝王学も学び尽くしたみたいだったから。俺も許可を出した。


一緒に行くと……


「キャー!今日は王子様も一緒にいらしてるー!」

「えーと、ごきげんよう!」



「ごきげんよう、今日は何をするのかな?」

と、キラキラ王子様スマイル(?)を放つジョニーは国民(女性)に大人気。オクサマにも人気だから、早いところ婚約者でも探してやらないとなぁ。……ははは。



セリーヌは……ああ……俺のセリーヌ。

見識を広げたいって他国に留学しに行ってる。うちには侍女がいないから、家事一切をしているのかな?一人くらい雇えばよかった。


「セドリック様!甘やかしたらダメですよ!」

と、イリーナに怒られています。反省。

デビュタントはここでするから、その時は帰ってくるだろう。

セリーヌが男を連れて帰ってきたら……うっ、胃が痛い。男をコロス。


「おとーさま、いちょーきょじゃくなの?」

胃腸虚弱……。

「スザンヌはすごいね。胃腸虚弱なんて難しい言葉誰に教えてもらったの?」

「ちゅーぼーのワーグ!」

あいつか!俺が娘LOVEなのを知って。絶対面白半分で教えたんだろ?あいつの俺をあざけ笑ってる顔が頭に浮かぶ。

「スザンヌ?ワーグから変な言葉を教えてもらったらダメだよ?胃腸虚弱の意味わかる?」

「うーんと、すぐおなかがいたくなるひと!」

ちょっとちがうし。ちょっと?っていうか、ワーグよ胃腸虚弱がよくなるような料理を作ってくれ。いや、俺は別に胃腸虚弱じゃないよ?

可愛い娘たちを嫁に出さねばと思うとね、こう胃の辺りがキリキリと……。




そして…待望のセリーヌの長期の休みだ!

「ただいま帰りました」

と、セリーヌが帰ってきた。俺としてはただいまのチューが欲しい。しかしだ!無理を言って嫌われたくない。難しい年頃だもんな。


「離れてる間の生活は大丈夫だったか?」

「うーん、ほとんど誰かが作った食事をごちそうになったり食べに行ったりしてたなぁ。洗濯は…コインランドリーで助かったよー。あぁ、ワーグの食事が恋しかった!」

お父様恋しかった♡とか言って欲しかった……。


「スザンヌ、ちょっと見ないうちに大きくなったね。身長も伸びたんじゃない?」

「もうちゃんとレディだもん!おにーさまとけっこんするんだもん!」

「あらあら、うふふ。ジョニーはモテモテだもん。頑張らないとね!他の女の子に取られちゃうよ?」

「えー、ヤダよぉ」

などと姉妹の会話をしていた。


「おかえり、セリーヌ。外の世界はどうだった?」

「ただいま、お母様。お父様。別世界だった」

「そうだろうね。ここが異常だから。詳しくはまた聞こう。疲れてるだろ?今日は、もう休めよ」

「そうよ、セリーヌ。長旅で疲れてるでしょ?今日はゆっくり休みなさい?」

「ワーグの料理……」

「ぷっ、ははは。食い意地が張ってるなぁ。夕飯でいいだろう?その時にはお帰りディナーを注文しておいてやるよ」

「お父様もお母様もありがとう。ではおやすみなさい」


ああ、男を連れて帰ってこなくてよかった。一安心。帰ってから俺との絡みが少ないが、そんなことで愚痴をもらすほど狭量……なんだよ~。もっと話したかったよ~(泣) 起きたらじっくり留学先での話を聞くからなぁ。



翌日よりセリーヌの話を聞いた。

まず、入学式。俺もイリーナも参加した。来賓扱いは当然なのか。一国の王と王妃だし。外の世界の行事なので俺もイリーナも正装で臨んだ(宝石が散りばめられてるよ☆)。


ザワザワとこちらをチラチラ見てくる。


「あれが成金オスメーモ王国の国王夫妻なのね」

そんな噂が広がってるのか。成金とか。産業が鉱石しか今のところなくて…。考えないといけないんだよね。鉱石はいずれ無くなるものだし。農産業とかかなぁ?


「王女が入学するみたいだけど、制服だからわからないわね」

ふん、首席入学だから新入生の挨拶はセリーヌ=オスメーモなんだよ!じっくり我が自慢の娘を拝むといい!

などと、俺は思っていた。


「入学式は緊張した~。あんまり覚えてないわ」

安心しろ。俺がしっかり覚えてるからな!

「なんかねー、オスメーモ王国の王室は年中キラキラ宝石に囲まれた生活をしてるイメージがあるみたい」

「ブッ、何だよ?吹き出したじゃんか。そんな目に悪い生活してるわけないだろう?」

「でも、外部からの印象だとそうみたい。王室は贅の限りを尽くしていて…みたいな?」

「そんな生活してたら国庫が破産するわよ」

「お母様は冷静ですね、贅沢してこの国の経済を回しているのは貴族の皆さんですものね」

「うーん、外部に出る時はドレスとかきちんとしてるからなぁ。まさか普段の格好で出席はできないだろう?」

「そうだと思う」

セリーヌは賢いな。親の欲目?何とでも言ってくれ。

「普段の格好って農業を手伝うみたいな?」

「そうそう、それで、王家主催の舞踏会とかダメだろう?」

「入場拒否…不審者…」

結構なことを言いますな、ジョニーは。明日のわが身。そうだ!こいつを王家主催の舞踏会に連れて行って嫁さん探ししないとなぁ。


ジョニーは、イリーナに似て顔がいいし、農業で鍛えられた筋肉もあってガッシリといい感じに成長したし、わりと買い手市場だと思うんだけどなぁ?


「そんで、日常は家事とか慣れるまで大変だったよ~。本当、コインランドリーあって良かった」

「食事は作ってるんでしょ?」

「留学前に一通りのことはワーグに教えてもらったからそれなりにはできるよ!他の子が寮の部屋に遊びに来たりして楽しかった♪」

こんなところでワーグ大活躍!

「おねーさま、おともだちできたの?」

「うん、仲良くしてくれる人もいれば、田舎臭いとか言う人もいるかなぁ?」

確かにここは田舎だが、誰だ~?セリーヌを貶める輩は~?その家にうちからの宝石の取引を中止するぞ~!

「おねーさまはいいにおいするのに、そのひとはなのびょーきかもしれないよ?」

可愛いなぁ、スザンヌは。『田舎臭い』は嫌味なんだけどなぁ。




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― 新着の感想 ―
もう10年の時が経ったんだね!ジョニーは帝王学を学び終えて、王様陛下妃殿下と一緒に国民の生活を体験する事に。国民「女性」には、キラキラ王子が間近で見る事が出来て眼福だよね^o^。セリーヌは、見物を広げ…
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