3.俺は成敗したい!
短いです。
ある日、セリーヌが見るからに落ち込んで帰ってきた。
「どうした?なんかあったのか?」
俺が聞いてもセリーヌはなかなか何も言ってくれない。
「私が聞いてみます」
頼りになる愛しの我が妻・イリーナがセリーヌに聞いた。
「あのね、セリーヌはおとーさまのほんとうのこどもじゃないんだって。目の色が赤じゃないからおうぞくじゃないって。おかーさまがう(・)きわ(・・)をしたんだって……」
何てことを俺の可愛いセリーヌの耳に入れたんだ。うきわって浮気だろう。…多分。
そんなことで傷つけた奴、成敗したい。誰だ~~!!
「あら?お母様はセリーヌの目の色好きよ?セリーヌは嫌いなの?」
セリーヌは首を横にフルフル振る。大きな瞳に溜まった涙が遠心力で飛びそうだ。
「お父様は、セリーヌの目の色はイリーナに似ていてすごーく好きだぞ?」
「お母様も、お父様がこの眼の色を好きって言ってくれるから、この眼の色が好きよ?」
「だから、不安になる事はない。セリーヌは間違いなく俺とイリーナの子供だ。誰だ?違うとか言ったのは」
「えーっとねぇ。ふとったおじさんたち」
二人くらいか。貴族には太ったおっさん多いからなぁ、人物の特定はなかなかできないな。
「今度からはちゃんと名前を聞いておくんだぞ?そしたら、お父様がお仕置きしてやるからな!俺の可愛いセリーヌになんてことを!って」
「物騒ですよ、ほどほどにしてくださいね」
セリーヌに笑顔が戻った。よかった、よかった。




