後日譚: re-vival
後日譚:re-birth 補完SS-3
入社式もまだだというのに、腐れ縁の幼馴染と、まとめて本部社屋に呼び出された。
「何したんです?入社前に」
「なんもしてねぇよ。」
「やぁ」ひえ。
「あそこの寮に入るの、キミたちだよね」おエライサンじゃん。
「ああ、そんなにかしこまらなくていい。役職も外れたし何年もしないうちに引退だしな」それでも背筋は伸びる。
「あそこの管理人さんね、とてもお世話になった人なんだ。もうお年だし心配でね、よろしく頼んだよ。」
歩み去る背中を見送りながら、ため息をつく。
「なんか、頼まれたな。」
「そもそもあなたが目立ち過ぎなんです!なんで金髪のままなんですか。せめて明日の入社式くらいは 」
「わーってるってぇ。オカンみたいなこと言うなよ、この陰険メガネ」
「なんで社会人になっても、あなたとお隣さんなんでしょうね。ホントに」
「まったくだ。職場が違うと思ったのにグループ企業とはな。」
「とりあえず、ご挨拶に伺いましょう。お世話になるのはコチラなんですから。」
「まぁまぁ、それでいらしてくれたのね〜」
「すみません、突然。」
「お世話になったのはこちらなのに。ココも紹介していただいて。」
ニャン。
「おっ、猫じゃん。んー?遊ぶかぁ?」ニャニャ。
「あらあらあら」
「そういうのは、せめてあとにしてください!」
ため息とともに、メガネが右手で顔を覆った。
「うふふ。なんだか懐かしいわねえ。」
「「え?」」
キジトラの猫。ローテーブルの向こうに、明るい南向きの窓。
「·····そう、ですね」でも。
「わたし、そういうことが昔からよくあってね。初めてのはずなのにね。」なにかが。
「や、なんかわかる。」あと、ひとつ。
「また、遊びにいらしてね。」それでも、きっと、いつか。
「はい、必ず。」
待っていれば、また、会える。
ここを、寄る辺に。
The boys meet the girl and the cat.




