表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/25

這い上がる者

血に濡れた地面に膝をつきながら、

俺は、なおも拳を握りしめた。


ズキズキと痛む体。

流れる血。

途切れかける意識。


だが──


(まだだ……)


心だけは折れていなかった。


(こんなところで、終わるわけがねぇ……!)


俺は、世界を壊すためにここまで来た。


偽りの信仰を、腐った支配を、

全部叩き潰すために。


──そのために。


俺には、この手に宿るスキルがある。


≪スキル【強奪】≫


今まで奪ってきた力。

無数の命と、無数のスキルと、無数の想い。


(……全部、俺の中にある)


なら。


ここで終わるわけがない。


──


ギリッ、と歯を食いしばる。


拳を地面に叩きつけ、立ち上がる。


そして、

心の底から、叫んだ。


「全部──奪い尽くしてやるよ!!!」


瞬間。


俺の中で、何かが弾けた。


ズズズズズズッ……!!


今までの【強奪】とは違う。


暴力的なまでの吸収欲求。

無差別なまでの侵食。


──覚醒。


【強奪・進化系統:《完全吸収パーフェクトグリード》発動】


周囲の空間そのものが、

俺の支配下に置かれる。


──


目の前の使者が、初めてわずかに動揺した。


「……っ」


無機質な声に、わずかな焦りが滲む。


(……そうだ)


俺はゆっくりと、踏み出した。


重力すらもねじ曲げるような、圧倒的な吸引力を纏って。


「──今度は、俺の番だ」


ズズズズズッ!!!


一歩進むごとに、

使者の周囲の空間が軋み、引き寄せられていく。


(もう、止まらねぇ)


あの日、絶望の淵で誓った。


何もかも奪い取り、

この世界すべてをぶち壊すと。


──


次回、管理機構使者との決戦。


這い上がった者の、逆襲が始まる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ