管理機構からの使者
教皇を撃破し、
偽りの信仰の柱をへし折った俺。
だが──
静寂を破るように、
空間が軋み、歪んだ。
(……来るか)
俺はすぐに構えた。
次の敵。
教皇の背後にいた、本当の黒幕。
──世界管理機構。
そして、
その尖兵が現れた。
──
空間が裂ける。
黒い霧の中から、
一人の人影が歩み出る。
漆黒のローブ。
顔はフードに隠され、正体はわからない。
だが、
その存在から放たれる"力"だけは確かだった。
圧倒的な、異質な力。
「……管理機構、か」
呟く俺に、使者は無言で首を傾げた。
そして、
ゆっくりと手を伸ばす。
ズズズ……
空間が震え、
使者の手から禍々しい魔力が放たれる。
(……なるほど)
言葉はいらない。
こいつは、
俺を抹殺しに来た。
それだけだ。
──
「──上等だ」
俺は雷撃スキルを纏い、
全力で跳び出した。
バシュン!!
空気を切り裂き、
超加速で使者へ突っ込む。
だが──
ドォン!!
見えない壁に弾き飛ばされた。
(チィッ……!)
防御結界──
それも、今までの比じゃない強度だ。
しかも、
使者は一歩も動いていない。
ただ、そこに立っているだけで、
周囲に"死"を撒き散らしている。
──
(こいつ……)
間違いない。
今までの敵とは、格が違う。
本物の"世界の番人"だ。
だが。
(それがどうした)
俺は立ち上がる。
拳を握る。
雷撃を纏い、
膂力を限界まで高め、
すべての力をぶつけるために。
「──壊す」
低く、呟いた。
どんな力だろうと、
どんな支配だろうと。
全部、ぶっ壊すために、
俺はここにいる。
世界管理機構の使者──
必ず、ぶっ倒す。




