教皇撃破
黄金の玉座に座る教皇猊下。
その存在は、
まるで神そのもののように神々しく──
──だが、俺にはただの腐った権力者にしか見えなかった。
「……ようこそ、反逆者よ」
教皇が口を開いた。
その声には、畏怖と威厳が込められていた。
だが。
(怖くもなんともねぇ)
俺は静かに歩を進めた。
「世界管理機構──貴様も、その手先か」
「我らは"調和"を守るために動いている。
民が民を裁かず、神の意志のもとに繁栄を──」
「戯言だ」
俺は冷たく切り捨てた。
「繁栄じゃねぇ。支配だろうが」
教皇の眉がわずかに動く。
その隙を、俺は逃さなかった。
──
バシュン!!
超加速。
雷撃を纏った拳を、
一直線に教皇へ叩き込む。
だが──
「……浅い」
教皇は軽く手を振った。
次の瞬間、
膨大な魔力が炸裂し、俺の身体を吹き飛ばす。
ゴアァンッ!!
壁に叩きつけられる。
(……なるほど)
今までの雑魚とは格が違う。
教皇は、単なる権力者ではない。
膨大な魔力と、管理機構から授かった禁術を操る、本物の化け物だ。
だが──
(だから、燃える)
ゆっくりと立ち上がる。
身体中が軋むが、関係ない。
「──俺は、止まらねぇ」
吠える。
雷撃スキル、膂力強化スキル、防御結界スキル。
すべてを限界まで引き出す。
バチバチに火花を散らしながら、
俺は再び教皇に突っ込んだ。
──
激突。
教皇の禁術と、俺の肉体と魔力がぶつかり合う。
空間が揺れる。
光と雷が交錯する。
一進一退──
だが、俺には【強奪】がある。
攻防の隙を突き、
教皇の魔力を、少しずつ、少しずつ吸い上げていく。
ズズズズズッ!!
「な、何を──」
教皇の顔に初めて焦りが浮かんだ。
(……もう逃がさねぇ)
俺は最後の力を振り絞った。
雷撃を纏った拳を、
教皇の胸元へ叩き込む。
ドゴォン!!!
教皇の身体が宙を舞い、
玉座ごと後方へ吹き飛んだ。
──
静寂。
俺はふらふらと教皇に近づき、
その手に触れる。
≪スキル【強奪】発動≫
ズズズズズッ!!
教皇の体力、魔力、禁術──
すべて、俺の中に吸い込まれる。
──
教皇猊下、撃破。
俺は静かに息を吐いた。
(これで……この世界の、"偽りの神"は消えた)
だが、
まだ終わりじゃない。
教皇は──ただの駒に過ぎない。
その背後にいる、真なる支配者。
世界管理機構。
本当の復讐は、これからだ。




