教皇への道
騎士団副団長ギルバートを撃破した俺は、
聖域の奥へと進んでいた。
血の匂いが漂う地下回廊。
倒れ伏した騎士たちを横目に、
ただ真っ直ぐに進む。
目指すは──教皇庁本部の最上層。
教皇猊下と呼ばれる存在を、この手で引きずり下ろす。
(そろそろだ)
長い階段を上る。
その先には、
神聖な装飾が施された巨大な扉が待ち受けていた。
──
扉の前には、最後の守護者が立っていた。
白銀の甲冑に、金色の外套。
神官騎士──
教皇の私兵。
「ここを通すわけにはいかない」
静かに剣を抜き、こちらに構える。
(……時間をかける理由はない)
俺は、何の言葉もなく駆けた。
バシュンッ!!
超加速。
雷撃を纏った拳を振り抜く。
神官騎士は反応した。
盾を構え、魔力障壁を展開する。
だが──
ドガァン!!
障壁ごと盾を叩き割り、
神官騎士を壁に叩きつけた。
呻き声すら出ない。
そのまま、俺は手を伸ばす。
≪スキル【強奪】発動≫
ズズズズズッ!!
防御スキル、体力、魔力──すべて吸収する。
──
静寂が戻る。
(これで……邪魔者はいない)
俺は巨大な扉に手をかけた。
ギィィ……
鈍く重い音と共に、扉が開く。
その先に広がるのは、
黄金の玉座と、
そこに鎮座する一人の男だった。
白銀の法衣。
冷たい瞳。
教皇猊下──
この世界の、信仰支配の頂点。
(……ようやく、たどり着いた)
俺は一歩、踏み出した。
この腐った世界を、
今、俺が壊すために。




