副団長ギルバート撃破
聖域に鳴り響く金属音。
銀色の騎士たちが、一斉に俺へ殺到してきた。
「守護の名のもとに──!」
「侵入者に死を!」
だが──
(遅い)
俺は一歩も引かず、拳を握りしめた。
雷撃スキルを纏った拳を、
真正面から叩き込む。
ドガァン!!
一撃。
最前列の騎士の盾ごと粉砕した。
「な──」
驚愕する騎士たち。
その隙を逃さず、
俺は突っ込んだ。
右へ跳び、左へ回り込み、
膂力と俊敏性をフルに使って、
次々と騎士たちをなぎ倒していく。
一撃ごとに、
強奪スキルが発動する。
ズズズズズッ!!
体力、魔力、小スキル──すべて俺に吸収される。
──
数分後。
倒れ伏した騎士たちの中に、
ただ一人、立っている者がいた。
副団長ギルバート。
巨大な盾を構え、俺を見据えていた。
「……見事だ」
低く唸るような声。
「だが、ここからは通さん」
ギルバートは盾を地面に叩きつけた。
ドォン!!
防御結界が展開される。
(なるほど)
普通の攻撃は通らない。
──なら、
力で、ぶち破るまでだ。
俺は地面を蹴った。
バシュンッ!!
超加速。
雷撃を纏った拳を、
結界ごとギルバートの盾に叩き込む。
ゴゴゴゴゴッ!!
結界が悲鳴をあげる。
「……ッ!?」
ギルバートの顔に、初めて焦りの色が浮かんだ。
──
さらに連撃。
二撃、三撃、四撃──
そして、
「──終わりだ」
全力の一撃を、
盾の中心に叩き込む。
ドガァン!!!
盾が砕け、
ギルバートごと吹き飛んだ。
──
「ぐ、う……」
ギルバートは血を吐きながら膝をついた。
だが、それでも盾を手放さない。
(……根性だけは認めてやる)
だが、容赦はしない。
俺は手を伸ばした。
≪スキル【強奪】発動≫
ズズズズズッ!!
ギルバートの体力、魔力、防御結界スキル、
そして騎士団長補助スキルすら吸収する。
副団長ギルバート──撃破。
──
静寂が訪れる。
俺は無言で、
砕けた盾を踏み越えた。
次の標的は、教皇そのもの。
復讐の刃は、いよいよ本命に届こうとしていた。




