聖域突入
ヴァルディア大聖堂。
白銀に輝く外壁。
荘厳なステンドグラス。
無数の信者たちが賛美歌を唱える、"神の家"。
──その地下に、
教皇庁直属の最強騎士団《聖盾の守護者》が潜んでいる。
(表向きは神聖、裏では腐敗)
相変わらずだな。
──
夜。
俺は人気のない裏門から大聖堂へ侵入した。
誰にも見つからず、静かに内へ潜り込む。
廊下を抜け、階段を降りる。
──重苦しい空気。
地下へ進むにつれて、
周囲の温度が下がっていく。
やがて、巨大な扉にたどり着いた。
《聖域》──
教皇庁直属騎士団《聖盾の守護者》たちが、
外敵から教皇を護るために待機する場所。
(ここを突破すれば──)
俺は扉に手をかけた。
ギィィィ……
鈍い音を立てて、扉が開く。
──
そこには、数十人の武装した騎士たちが整然と待ち構えていた。
銀色の鎧。
背には巨大な盾と長剣。
その中心に、
一際大きな盾を持った男が立っている。
(ボスだな)
その男──副団長ギルバートが、俺を睨みつけた。
「……侵入者か。覚悟はできているのだろうな?」
静かな声。
だが、その声には圧倒的な殺気が宿っていた。
──
(面白ぇ)
俺は静かに、拳を握った。
「お前らごときが、世界を守るだと? 笑わせるな」
「──不敬!」
副団長が吠えた。
次の瞬間、
騎士たちが一斉に剣を抜き、
俺に向かって殺到してきた。
──
(──まとめて来い)
俺は、笑った。
ここで全員を蹂躙する。
それが、
教皇庁への突破口だ。




