進むべき道
こちら、パルバク王国への謝罪を終え戻ってきたアルシュ藩王ルドラさん、まずは国王陛下に報告です。
「陛下、ただいま戻りました・・・」
「大変な役目、苦労を掛けた・・・」
二人共、言葉少なに語ります・・・。
「まず、謝罪の言葉は受け取っていただけました。但し、強く申し出があったのは、首謀者の引き渡しです・・・」
「うむ、それについては、こちらで捜索中だ・・・」
ルドラさん、陛下の言葉を聞きながら、甥の身を案じ複雑な心境です。
「それから、賠償については後日改めて請求すると・・・」
「そうか・・・。だが、有難いことにユミルから内々に援助の打診がきておる。当面は何とかなろう・・・」
あら、意外だわ。ルドラさん、ユミルの対応に面食らいます・・・。
しかし、気を取り直し、
「陛下、そこで一つ提案がございます」
「ああ、儂も話があるが、まず聞こうか・・・」
「・・・座主様へのお怒りを解いていただけませんか?」
途端に、渋い顔をする国王陛下。
そこでルドラさん、改めて座主様の必要な理由を陛下に説明していきます・・・。
「井戸を掘る者か・・・」
陛下は、顔の皺を一層深くして呟きます・・・。
・・・・・・・
一方、こちらはトゥルク訓練校、龍達の話を聞いて悩んでいるとリムさんが現れます・・・。
「あれ、お休みなのにお仕事ですか?」
「誰のせいで、ここに来たとお思いですか?」
ひぃ~、それはやはり、私のせい?
すると、リムさん、突然私に頭を下げます・・・。
え・・・?
「アルシュの為に力を貸していただきたい、龍巫女殿・・・」
・・・リムさんに、龍巫女の名前で呼ばれたの、初めてかしら?
アルシュの窮状を救うため、明日ルドラさんと話をして欲しいと頼まれた私は、それを了承します。リムさんが帰り一人になると、私はまず何をやるべきかを、水晶玉に確認します。
「これから先、私の進むべき道をお示し下さい・・・」
水晶玉は、何も映し出しません。私は、ふと、猿王さんの事を思い出します。すると指輪の龍達、そういえば加勢に来た猿軍の大将がケガしていた、と言い始めます・・・。
ふと顔を上げると、訓練校の庭園、そこに語り掛けるような一本の道標。
真っすぐ、北東の方向を指しています。その先には、古戦場跡、そして癒しの水場があります・・・。
翌日の念話、ルドラさんからアルシュに来て欲しい、と頼まれます。
私は、ルグシャで用事を済ませ、年明けに伺います、と答えました・・・。
次回、ルグシャ1、です。




