後始末
戦いから程なく、ユミル、パルバク、両王国からザム宛てに、今回の侵攻に対する抗議の使者を送ります。しかし、ザムは全く相手にしない構えです。
そんな中、アルシュ国王がパルバク王国へ、謝罪の使者をたてます。
王宮で、お詫びの言葉を述べるのは藩王ルドラさんです・・・。
しかし、重臣たちの一部は厳しい姿勢。
「謝罪の言葉は受け入れよう。しかし、今回の首謀者は必ず探し出し、引き渡してもらいたい!」
ルドラさん、確約は出来ないが、期待に応えられるよう努力する、と答えるのが精一杯です・・・。
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こちら、ザルード家の屋敷です・・・。
ルドラさん、事件の発端は甥っ子の私怨だった、とお詫びします。
それを聞いて苦い顔をする、新大公殿・・・。
「お屋敷の被害は・・・?」
「幸いにして大丈夫だった。赤い騎士殿が、炎で敵兵を焼き尽くしてくれました!」
その答えに、顔をしかめるルドラさん・・・。
実は・・・と切り出された話に驚く大公一家の人達・・・。
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こちら、トゥルク訓練校。生徒達はもうお休みですが、私は、裏庭の大穴を埋め戻す作業の監視役です。奥様からの追求は躱したものの、しっかり見張り番を言い渡されました・・・。
青龍と赤龍、ようやくパルバク王国から戻ってきたので、報告を聞きます。
「王宮に呼ばれて、酒を御馳走になっちゃった! いや、次から次へと・・・」
機嫌よくしゃべる赤龍ですが、何故か青龍は喋りません。
「青龍、どうしたの?」
「姐さん、それが・・・」
打ち明けられたのは、大変な話。どうしよう? このままでは大問題になってしまいます・・・。
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今から数百年前、北の土着神に攻め込まれ時の事。無敵将軍は、赤龍、青龍を率いて、敵を追い払い、北の大地を焼き尽くし勝利を収めたそうです。
大勝利に当時の人々は喜んだのですが、その地域は、凶作が続き作物が育たない土地になったとか。龍の炎に焼かれた大地は、豊穣の神の祈りが届かないそうです・・・。
「そこが、ルグシャの北、アルシュにかけて広がる古戦場跡だったのね・・・」
「・・・はい」
赤龍、さすがに、しゅん、とします・・・。
「龍の炎で焼いたのは、ザルード家の周囲だけよね?」
「・・・」
私の問いかけに、黙る龍達・・・。
「もしかして、まだあるの?」
「それが・・・」
なんと、王宮の周囲や、主戦場となった辺り一面焼き尽くしたとか・・・。
ああ、私倒れそう・・・。




